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イギリス文化・イギリス文学


トマス・ハーディ 詩から小説への橋渡し  
土岐恒二・森松健介
[内容]
ハーディの文学上の最大の関心は詩を書くことだった。小説制作という慣習的な偏見と正面衝突せざるを得ない経歴を経て、晩年は「真実」を語る詩に身を捧げたハーディの小説の中に見え隠れしているはずの「詩人ハーディ」を明らかにしようとする二論考を収録。
[目次]
まえがき

テーマへのイントロダクション (森松 健介)

第一章 ハーディの詩と小説―│ジェラルド・フィンジィの歌曲集『土と大気と雨(Earth and Air and Rain)』にみるハーディ詩のロマネスク性 (土岐 恒二)

第二章 多様な詩心の小説への導入 (森松 健介)

あとがき/ 引用/参照文献/人名・作品名索引

四六判上製・172頁 本体価格2,500円
2015年6月刊 ISBN978-4-7553-0285-5


脇役たちの言い分  
ジェイン・オースティンの小説を読む
坂田薫子 著
[目次]
序 章
ルーシー・スティールはそれほど悪者なのか
第一章 女性たちの言い分
  社会文化史から読み解く『分別と多感』
第二章 ベネット夫妻の言い分
  『高慢と偏見』に見られる結婚の理想と現実
第三章 娯楽としての小説
  『ノーサンガー・アベイ』に見られるオースティンの小説擁護論
第四章 『マンスフィールド・パーク』論(一)
  エドマンドの物語として読む『マンスフィールド・パーク』
第五章 『マンスフィールド・パーク』論(二)
  ポストコロニアル批評で読む『マンスフィールド・パーク』
第六章 『マンスフィールド・パーク』論(三)
  ヒロイン、ファニー・プライスの言い分
第七章 『エマ』論(一)
  『エマ』の語りの構造
第八章 『エマ』論(二)
  ヒロイン、エマ・ウッドハウスの言い分
第九章 恋という病
  『説得』は本当にロマンス小説なのか
第十章 オースティンとカントリーハウス

注/あとがき/初出一覧/引用文献/索引
[内容]
『分別と多感』を皮切りに『高慢と偏見』、『ノーサンガー・アベイ』、『マンスフィールド・パーク』 、『エマ』、『説得』というオースティンの6作品に登場する脇役たちの「言い分」に耳を傾け、(そして、必要に応じてヒロインにも自己主張の場所を与えながら)主役たちに注目していただけでは読み落としてしまう可能性のある、オースティンが生きた18世紀後半から19世紀前半のイギリス社会の思想や、オースティン自身の主義主張について考察した10編を収める。
A5判上製・300頁 本体価格3,000円 2014年7月刊 ISBN978-4-7553-0279-4


バーバラ・ピム全貌  
ピム生誕百周年記念出版
森松健介 著
[目次]
凡 例/端書き
序章  
「二〇世紀のジェーン・オースティン」―併せてA・ハクスリーと B・ピム
第一章
 『異国の人にも親切に』(Civil to Strangers, written 1936, published 1987)―初の本格的長編
第二章 『ジャーヴェスとフローラ』(Gervase and Flora, 1937-38)と『銃後の護り』―『いとも極秘の』のあらすじを添付
第三章 『クランプトン・ホドネット』(Crampton Hodnet, wrtn 1939-40; pub. 1985)―ピム喜劇の先駆
第四章 『誰か優しい羚羊でも』(Some Tame Gazelle, written 1940, published 1950.)―公刊第一作・傷つけることのない風刺の矢
第五章 『優秀な女たち』(Excellent Women(1952)―善意ゆえに他者に利用されてばかりいて
第六章 『ジェーンとプルーデンス』(Jane and Prudence, 1953)―女の自己実現を容認しない一九五〇年代のイギリス状況
第七章 『天使には及ばずながら』(Less Than Angels, 1955)―空疎な学問と真の人間探求の対比
第八章 『満杯の幸せ』(A Glass of Blessings, 1958)―教養臭のない教養小説(ビルドゥングスロマン)  
第九章 『愛の甘い報酬、絶無』(No Fond Return of Love, 1961)―しかし読み終えた報酬は絶妙
第10章 『不釣り合いな慕情』(An Unsuitable Attachment, Wrtn 1963; Pub .1982 )―面白みに不釣り合いな出版拒否
第11章 『ある学術的問題』(An Academic Question, Wrtn 1971-2; Pub. 1986)―学者たちの腐敗を一瞥(いちべつ)する作品
第12章 『秋の四重奏』(Quartet in Autumn, 1977)―晩秋の詩(うた)、定年と孤独、老いと死、他の詩人の活用
第13章 『可愛い鳩は死んだ』The Sweet Dove Died, 1978)―イギリスの《現況》観察、人心の変化
第14章 『なお残る緑の葉たち』(A Few Green Leaves, 1980)―ピムの「末期の眼」が記したもの
引用文献表/人名・作品名索引/後書き
[内容]
1930年代から80年にかけての変わりゆくイギリスの姿を背景に、人間界の美醜と善悪の感覚をユーモアのあふれる読みやすい文章で小説に昇華させたバーバラ・ピム。その諸作品の魅力を余すところなく伝えピムの世界へと読者を誘う。
A5判・248頁 本体価格2,800円 2013年12月刊 ISBN978-4-7553-0277-0


ハーディ文学は何処から来たか
伝承バラッド、英国性、そして笑い
井出弘之 著
[目次]
第一章 『ダーバヴィル家のテス』-バラッド的世界
プロローグ=建築家にして詩人、小説家  1 .バラッド的真実 2. ‘Too Late, Beloved!’ 3. 語り手の戦略的役割 4. ダーバヴィル家四輪馬車伝説 5. ウォルター・スコットとハーディ 6. バラッド的世界  エピローグ=再び「まだらの牝牛」-挿絵画家と映画化秘話-マリノフスキーも読んだ『テス』
●コラム的断章 Ⅰ 翻訳の舞台裏から-『テス』のナレーション、話法、時制など 45
第二章 ハーディにふるさとはあるか
第三章 愚か者たちの受難曲-『日陰者ジュード』と〈新しい女〉小説
●コラム的断章 Ⅱ 19世紀イギリスと重婚小説
第四章 ハーディ文学はどこから来たか―その処女長篇と六〇年代大衆小説
●コラム的断章 Ⅲ ‘Never to be Forgotten’-もう一つの「ハーディに結ばれる絆」
第五章 始原の時、終末の時-ハーディ小説と〝世紀末.
1. ハンプティ・ダンプティ-理詰めのゲーム? 2. 「自然には人の魂などどこ吹く風……」  3. 宇宙的想像力-忘れる、忘れない.というトポス-生のmysteries
●コラム的断章 Ⅳ テスの夢│「かわいそうな、ぼくのテス……」
第六章 トマス・ハーディとヴィクトリア朝メロドラマ―D・ブーシコー/L・ルーイス/H・A・ジョーンズ
D・ブーシコー『コルシカの兄弟』 (52年)  レオポルド・ルーイス『橇鈴(ザ・ベルズ)』 (71年) H・A・ジョーンズ『シルヴァー・キング』(82年)
●コラム的断章 Ⅴ 『ハーディ短篇集』翻訳のあとさき
第七章 『カースタブリッジの町長』―その多義的世界と笑い
●コラム的断章 Ⅵ John Bayley, An Essay on Hardy(書評エッセイ)
第八章 ハーディ文学に見る〝英イングリッシュネス国性.、そして笑い
1. 〈ハーディエスク〉と英国人気質 2. ハーディとユーモア
初出一覧/あとがき/索  引
[内容]
“『テス』に伝承バラッドの響き”を聴き、“ハーディに帰るべきふるさとはありやなしや”と問い、“その英国人気質と笑い”まで作家の至芸に迫る新編「ハーディの文学世界」。
四六判・264頁 本体価格2,800円 2009年10月刊 ISBN978-4-7553-0252-7


ヴィクトリア朝の都市化と放浪者たち  
武井暁子・要田圭治・田中孝信 編
小池滋・武井暁子・要田圭治・松本靖彦・閑田朋子・栂正行・田中孝信 著
[目次」
特別寄稿:レールが伝える怪物の引張り力―都市と鉄道の関係…小池滋
序章:産業革命の大いなる遺産と自由への渇望…武井暁子
第1章:都市、生者たちのネットワーク…要田圭治
第2章:「自由の国」での不自由な旅人―ディケンズの訪米体験再考…松本靖彦
第3章:産業都市マンチェスターと急進主義者トムの系譜…閑田朋子
第4章:崩壊するウェセックス―ハーディ作品における農業不況と流浪の民…武井暁子
第5章:奴隷船に代わる船―十九世紀インド人年季契約労働者の、とあるデスティネーション…栂正行
第6章:放浪者への眼差し―その秘められた欲求…田中孝信
あとがき…要田圭治
年表/図版一覧/索引
[内容]
本書はヴィクトリア朝の人々の生に変容を迫った都市化という現象を包括的な視点で捉えている。そして、都市化の結果放浪を余儀なくされた人間、または自らの意志で放浪する人間が内包する問題を文化・社会的視点から分析し、人間が生来持つ自由への願望を明らかにすることにより、繁栄の時代と言われるヴィクトリア朝とその文学を従来とは違う角度から読み解く。
A5判・上製 288頁 本体価格3,000円 2013年9月刊 ISBN978-4-7553-0274-9



ヴィクトリア朝の人と思想
R.D.オールティック 著
要田圭治・大島浩・田中孝信 訳
[目次」
1.一番長い治世―(1837-1901)2.ヴィクトリア朝の人々―役者と観衆 3.時代精神―時,場所,変化 4.功利主義の精神 5.福音主義的傾向 6.宗教運動と危機 7.民主主義,産業,文化 8.芸術の特質と社会における芸術の地位 9.評判の向上
[内容]
ヴィクトリア朝人は多くの重要な点で驚くほど(恐ろしいほど?)われわれと似た時代を生きていた。このことに読者はまもなく気付くことになるだろう。(著者序文より) 充実したインデックスと併せ、87頁にわたる訳注を付し、原著の魅力をさらに高めた。
A5判・上製 544頁 本体価格4,600円 2000年4月刊 ISBN4-7553-0208-0


『ダブリン市民』と聖書のイメージ
辻 弘子
[目次」
「序」 1.「姉妹」 2.「アラビー」 3.「エヴリン」 4.「下宿屋」 5.「小さな雲」 6.「土」 7.「痛ましい事件」 8.「母親」 9.「死者たち」 10.『ダブリン市民』 「索引」
[内容]
ジェイムズ・ジョイスのDublinersより9編をとりあげ、「愛」を求めて苦悩する主人公たちの姿を丹念に考察する。
四六判・180頁 本体価格 1,900円 2001年11月刊 ISBN4-7553-0221-8


ヴィクトリア朝小説と犯罪  
西條隆雄
西條隆雄・要田圭治・朝日千尺・大嶋 浩・田中孝信・河村民部
[目次」
「リージェンシーの風土―犯罪ものの人気と背景」(西條)/「1830年代の小説―新しい警察、そして群衆の誕生」(要田)/「殺人と売春―『メアリ・バートン』」(朝日)/「嬰児殺し―『アダム・ビード』」(大嶋)「淑女の殺人―レディー・デッドロックからレディー・オードリーへ…」(田中)/「誰がジュードを殺したのか―『日陰者ジュード』」(河村)
[内容]
リージェンシーからそれに続くヴィクトリア朝時代をほぼ10年単位で区切り、当時の社会的、文化的事象を綿密の考察し、『犯罪』が文学作品にどのように投影され、昇華されているかを中心に論じた、ヴィクトリア朝文学研究の新しい視点と可能性を示す一冊。
A5判上製・380頁 本体価格 3,800円 2002年5月刊 ISBN4-7553-0219-6


ディケンズのジェンダー観の変遷  -中心と周縁とのせめぎあい
田中孝信 著
[目次」
序章
/ 1. クウィルプと逆転の構図-『骨董屋』 . 女性、侵犯、そして報復-『マーティン・チャルズウィット』 . 帝国、境界、家庭-『ドンビー父子』 . セクシュアリティと殺人-『荒涼館』 . 揺らぐ一元支配-『ハード・タイムス』 . ミス・ウェイドとエイミー-『リトル・ドリット』 ①反抗する自虐者ミス・ウェイド ②エイミーの自己犠牲の本質 . 天使の光と影-『二都物語』 . デイヴィッドとアーサー ①「鏡」としての窓-『デイヴィッド・コパーフィールド』 ②アーサーの拒絶された母性愛と社会参加-『リトル・ドリット』 . 母性への渇望-『大いなる遺産』 10. 階級と禁忌-『われらが共通の友』 11. 「不安のとげ」-『エドウィン・トルードの謎』と帝国 / 結章 / 参考文献 /索引
[内容]
ジェンダーの流動化を意識しながら、同時に中心世界の一員としての自己を意識すディケンズはその葛藤なかで自分自身をも含めた社会をどのように見るにいたるのだろうか。彼のジェンダー観の変遷を、主要な作品の綿密な分析を通して論じる。
A5判上製・440頁 本体価格 4,000円 2006年10月刊 ISBN4-7553-0229-3

エリザベス・ギャスケル -その生涯と作品 現在品切となっております
足立万寿子
[目次」
1. 子供時代 2. 学校卒業後と結婚 3. 『メアリ・バートン』出版と作家生活 4. 『ルース』 5. 『北と南』 6. 『シャーロット・ブロンテの生涯』 7. 『シルヴィアの恋人たち』 8. 『従妹フィリス』 9. 『妻たちと娘たち』 10. エリザベス亡きあとのギャスケル家の人々 注、年譜 他。
[内容]
エリザベス・ギャスケルが娘として、妻として、母として、また一女性として、どのような生活を送り、さらに主婦業と作家業をどう調整していたかに焦点を当てながら彼女の生涯を概観し、彼女の人生の歩みとともに次々と創作されていった主な作品を紹介する。
A5判上製・400頁 本体価格 3,000円
2001年4月刊 ISBN4-7553-0217-X

エリザベス・ギャスケルの小説研究 -小説のテーマと技法を基に
足立万寿子  
[内容]
ギャスケルはヴィクトリア朝時代に一般的であった男尊女卑的な人間観とは異なった、ユニテリアンとしての確固たる信仰に基づいた女性観をもっていた。本書の主な目的は、彼女がそれを小説の中でどのように具現化し、思想として読者に伝えようとしているのか解明することにある。取りあげた作品は長編小説6作すべてと、中・短編小説の中の7作である。作品の引用文については日本語訳と原文を併記して読者の便宜をはかった。ギャスケル研究の一つの到達を示す大著。

[目次」
研究室の窓から / 序 章
第Ⅰ章 エリザベス・ギャスケルとユニテリアニズム
第Ⅱ章 『ハウイッツ・ジャーナル』に掲載された3 つの短編小説
 第1 節 「リビー・マーシュの三つの節目」
 第2 節 「寺男の観た英雄」
 第3 節 「クリスマス,嵐のち晴」
第Ⅲ章 『メアリ・バートン』
 第1 節 『メアリ・バートン』の時代背景と,ギャスケルの労働者との交流
 第2 節 『メアリ・バートン』に描かれた労働問題
 第3 節 『メアリ・バートン』に描かれた転落女性問題
第Ⅳ章 『ルース』
 第1 節 『ルース』執筆の動機
 第2 節 『ルース』に描かれた転落女性問題
 第3 節  社会小説家としてのギャスケル
第Ⅴ章 『クランフォード』
 第1 節 『クランフォード』と「イングランドの前世代の人々」の関連
 第2 節 『クランフォード』出版の経緯
 第3 節 『クランフォード』についての解釈
 第4 節 『クランフォード』に見られる民主化への流れ
第Ⅵ章 『北と南』
 第1 節 教養小説としての『北と南』
 第2 節 『北と南』のヒロインにとっての自己の存在意義と結婚
第Ⅶ章  3 つの中・短編小説
 第1 節 「聖クララ会修道女」
 第2 節 『ラドロウの奥方さま』
 第3 節 「ヘッペンハイムの六週間」
第Ⅷ章 『シルヴィアの恋人たち』
 第1 節 『シルヴィアの恋人たち』 完成に至る経緯と, 小説のテーマ
 第2 節 『シルヴィアの恋人たち』 に描かれた信仰問題
第Ⅸ章 『親戚のフィリス』
 第1 節 『親戚のフィリス』執筆の動機
 第2 節 『親戚のフィリス』に描かれたヒロインの成長
第Ⅹ章 『妻たちと娘たち』
 第1 節 『妻たちと娘たち』が未完になった経緯
 第2 節 『妻たちと娘たち』─ヒロインの成長に見るギャスケルの思い
終 章    
注 / 引用および参考文献 / 索引
A5判上製・576頁 本体価格 4,600円
2012年3月刊 ISBN978-4-7553-0266-4


美神を追いて-イギリス・ロマン派の系譜- -出口保夫先生退職記念論文集-
西山清・小堀隆司・桑子利男・及川和夫
[目次」
Ⅰ(特別寄稿):
 Preface(Christina M. Gee)/Romance of Childhood-The Way of Wordsworth(Peter Milward)/Byron at the Guillotine: A Poet in his Letters(Norman Page)/The Study of English Medieval Recluses in the 20th Century(Norman Tanner)
Ⅱ(論文): ウィリアム・ブレイクの〈体外離脱〉と埴谷雄高の〈妄想実験〉(高原耕治)/知覚の扉(鶴見元美)/アルビオンの寝床:堕落と救済の両義性をはらむ場(遠藤徹)/〈墓碑銘〉の起源と〈ニ項融和〉の思考―ワーズワス「墓碑銘論」の一面(桑子利男)/『リリカル・バラッヅ』の読者-18世紀末の読者論(小林英美)/「異なる知」を求めて-コウルリッジの二つのナイチンゲールの詩を読む(笹川浩)/「老水夫の死」-婚礼の枠組みに見られる声(小田寛人)/ウィリアム・ベイリーの神学とS.T.コウルリッジ(直原典子)/躍動する美の大理石群像(西山清)/「コックニー詩派について」に見る『ブラックウッズ』の政治性(藤原雅子)/『エンディミオン』論-美の宗教再考(鈴木善和)/二つのヴィーナスの伝統とチョーサー(浅香佳子)/「夕べのオード」試論(齊藤貴子)/スコット論―融合の歴史観の萌芽(西野博道)/メアリー・シェリー「マチルダ」-もうひとつの「怪物」の物語(木村晶子)/『ダニエル・デロンダ』に見られるG.エリオットのユダヤ人観(三輪緑)/表層的な隠匿―キーツを読むペイター(及川和夫)/〈生きられる場所〉を巡る思想-イェイツの場合(小堀隆司)/T.S.エリオットの見たロマン派-感受性の分裂説を中心に(小原俊文)
Ⅲ (エッセイ): 安藤幸江/伊木和子/和泉敬子/上杉文世/上田和夫/大友義勝/加藤紀子/上島建吉/川口紘明/小池滋/児玉久雄/佐藤猛郎/高橋雄四郎/高山信雄/田村英之助/田村謙二/塚野耕/鳥海久義/長尾輝彦/永澤二郎/中野記偉/野中涼/松浦暢/松島正一/薬師川虹一/吉田正憲
[内容]
キーツをはじめとするイギリス・ロマン派研究のみならず、翻訳家・エッセイストとしても活躍する出口保夫先生の退職を記念して出版された。外国人研究家4名の特別寄稿に加え、門下生による論文19編、さらに親交深い26名の知己によるエッセイを収録。
A5判上製280頁 本体価格 3,000円
2001年3月刊 ISBN4-7553-0218-8

英国批評研究序説 -ジョンソンからエリオットへ-
桑子利男
[目次」
統一と多様―T.S.エリオットについての覚書/文化の生態学―『文化の定義のための覚書』を読む/アトム的社会観-階級とエリートについて/特殊化された感受性―サミュエル・ジョンソン試論/数えるジョンソン/霧に浮ぶ樹影―ワーズワスの〈墓碑銘論〉
[内容]
S.ジョンソン、W.ワーズワス、T.S.エリオット、これら3名の詩人・批評家の批評的散文を取り上げた論考六編を収める
四六判・256頁 本体価格 2,400円
1999年12月刊 ISBN4-7553-0211-0

シェイクスピアのロマンス劇 -家父長制のドラマトゥルギー
徳見道夫 著
[目次」
『ペリクリーズ』におけるガワーについて/『シンベリン』―家父長制再生の構図/社会的コンテキストから見た『冬物語』/家父長制と嫉妬-オセローとレオンティーズの場合/『あらし』―沈黙するアントーニオ/ロマンス劇における王位継承/など7編
四六判・256頁 本体価格 1,500円
1994年10月刊 ISBN4-7553-0211-0


Blake Studies in Japan 
-A Bibliography of Works on William Blake
 [英文]
G.E.Bentley, Jr.・青山恵子 編著
[目次」
1.Editions of Blake's Writings
-Individual Works
-Collections and Selections
2.Reproductions of Blake's Art
-Illustrations of Individual Authors
-Collections and Selections
3.Commercial Book Illustrations
4.Catalogues and Bibliographies
5.Criticism and Scholarship
[内容]
1893年から1994年までの日本におけるウィリアム・ブレイクに関する文献千件余を網羅している。各文献の日本語タイトルがローマ字表記と英文表記とで併記された英文書誌である。(本書はイギリス・ロマン派学会創立20周年記念事業の一環として刊行された)
B5判・189頁 本体価格 2,400円
1994年12月刊 ISBN4-7553-0205-6


グレアム・グリーンの小説 -宗教と政治のはざまの文学-   
宮本靖介
[目次」
[第Ⅰ部]
序章-現代小説史上のグリーン/カトリック小説三部作/『権力と栄光』/『事件の核心』/『第三の男』/『情事の終り』/『おとなしいアメリカ人』/『ハバナの男』/『燃え尽きた人間』/『喜劇役者たち』/『叔母との旅』/『名誉領事』/『ジュネーブのドクター・フィッシャー』/『キホーテ神父』/『キャプテンと敵』/『人間的要因』

[第2部]1930年代英国文芸思潮の推移/1930年代の知識人と「バージェス・マクレーン事件」との関連/西欧作家のアジアへの視点/ジョージ・オーウェルとグレアム・グリーン/参考文献/索引
[内容]
第Ⅰ部は主に中期以降の作品を取り上げた16編の論考を収め、個々の作品世界とその成立背景を検証し、グリーン・ワールドの特質を探る。第Ⅱ部はグリーンを論ずる上でも避けて通ることの出来ない「文学者と社会」との関連を述べた4編の論考を収める.
A5判上製・300頁 価格 3,200円
2004年2月刊 ISBN4-7553-0224-2

コウルリッジにおける想像力の体系   
高山信雄
本書は、コウルリッジの想像力について、理論的根拠を解明し、その応用を詩という芸術分野で例証しようするものである
[目次]
第1章: コウルリッジの想像力と神秘思想
第2章: コウルリッジとカント
第3章: カント哲学の受容と批判
第4章: 想像力の機能と詩人の条件
第5章: コウルリッジの美的判断能力とシラー
第6章: 想像力理論の発展と批評
第7章: コウルリッジの想像力の本質
第8章: 想像力の適応事例
第9章: 詩的想像力による詩作
A5判上製・255頁 本体価格 3,500円
2006年7月刊 ISBN4-7553-0231-5


感情の人  
ヘンリー・マッケンジー 久野陽一・細川美苗・向井秀忠 訳
18世紀後半英国小説の流行ジャンルでもあり英文学史上の重要ジャンルである「感傷小説」の代表的作品。この作品を詩人ロバート・バーンズは「聖書の次に大切な本」と言った。英国「感傷小説」の代表作、本邦初訳。
[目次]

・『感情の人』 本文

・訳注
・ヘンリーマッケンジーおよび『感情の人』関連文献一覧
・日本におけるヘンリーマッケンジー研究を参考に『感情の人』を読む
・訳者あとがき
四六判上製・238頁 本体価格 2,800円
2008年7月刊 ISBN978-4-7553-0237-4


ワーズワスと妹ドロシー  
山田 豊
兄への想いを綴るドロシーの手紙や日記、妹の影響が見て取れる兄の詩作の数々を分析し、二人の愛の成長過程を紐解いていく。伝記と詩は互いに切り離すことのできない有機体という信念に基づき書かれたワーズワス兄妹の愛の15年史。
[目次]

第1章 9年ぶりの再会 --青春の愛の輝き(1787年夏)
第2章 「我が家」の生活を夢見て --『夕べの散策』の背景(1788-90年)
第3章 アネット・ヴァロンとの愛 --決断と自立への転機(1791-92年)
第4章 自立への模索 --放浪と激情の日々(1793年)
第5章 旅する二羽の白鳥 --「我が家」への旅の始まり(1794年)
第6章 夢の実現 --レースダウンの「我が家」(1795-97年)
第7章 「驚異の年」の始まり --レースダウン・ロッジからオールフォックスデン邸へ(1797年後半)
第8章 『オールフォックスデン日記』 --「驚異の年」絶頂期の貴重な記録(1798年1-4月)
第9章 『ティンタン僧院』とその背景 --妹への感謝とコールリッジに対する応答(1798年夏)
第10章 静かな回想の日々(ゴスラーの冬) --ルーシー・ポエム創造の背景
第11章 郷里への熱い想い --コールリッジと湖水地方三週間の旅(1799年秋)
第12章 「グラスミアの我が家」 --理想郷の発見(1800年1-4月)
第13章 ドロシーの『グラスミア日記』 --兄の詩作の陰で(1800年5-12月)
第14章 「幸せな一団」に変化の兆し --コールリッジの挫折(1801年)
第15章 愛の集大成 --『グラスミア日記』最終章(1802年)
A5判上製・512頁 本体価格 5,200円
2008年10月刊 ISBN978-4-7553-0240-4

ワーズワスとコールリッジ -詩的対話十年の足跡  
山田 豊
両詩人の詩の多くが密度の高い対話から生まれているだけでなく、詩自体が対話的関係にあることを洞察し、その足跡を綿密に辿る。
[目次]

第1章 二人の出会いと友情の始まり -(1795 年夏から1797 年春)
第2章 詩的対話の幕開け -『イチイの木陰の椅子』 対 『この菩提樹の木陰わが牢獄』
第3章 『隠士』 構想の幕開け -『行商人』 対 『真夜中の霜』
第4章 『隠士』 から 『リリカル・バラッズ』 へ -『老水夫』 対 『白痴の少年』
第5章 理想郷 「緑の静かな谷間」 -『孤独の不安』 (『隠士』 の原点)
第6章 『ティンタン僧院』 -自伝詩 『序曲』 の先駆け
第7章 『序曲』 第1 部の創造背景 -ゴスラーでの4 ヶ月半
第8章 『序曲』 全2 部の創造過程 -コールリッジの要請に応えて
第9章 『グラスミアの我が家』 -『孤独の不安』 に対応して
第10章 『リリカル・バラッズ』 第2 版出版に至る過程 -『クリスタベル』 の挫折と 『マイケル』 創造の意味
第11章 コールリッジの 「失意」 の始まり -詩人から批評家への転機
第12章 魂の拠り所 (アスラの愛) を求めて --『書簡体詩』 の伝記的背景 (1801~2年3月)
第13章 詩的対話の最終篇 (その一) -『不滅のオード』 対 『書簡体詩』
第14章 詩的対話の最終篇(その二) -『キンポウゲ』 『決断と独立』 『不滅のオード』 続篇その他
第15章 自立と復活への決意 -『絵画』 『日の出前の賛美歌』 『白昼夢』
第16 章 詩的対話の終幕 -スコットランド旅行の意義 (1803 年)
第17 章 『隠士』 三部作構想とその遺産 (1804 年以後)
参考文献略語表/注/あとがき/地図と索引
A5判上製・597頁 本体価格 5,200円
2013年5月刊 ISBN978-4-7553-0272-5


Aspects of the Translation and Reception of British Children's Fantasy Literature in Postwar Japan(英文) 『英国ファンタジー児童文学の戦後日本における翻訳と受容―「床下の小人たち」と「トムは真夜中の庭で」をめぐって
田中美保子
[目次]
PART I:
FAIRIES IN FANTASY LITERATURE
PART II: IMPORTING FANTASY LITERATURE THROUGH TRANSLATION
PART III: SOME ATTEMPTS AT NEW FANTASY LITERATURE
A5判上製・497頁 本体価格 8,000円
2009年12月刊 ISBN978-4-7553-0255-8

ディヴィッド・ロッジの小説世界 意識のポリフォニー、墜とされる権威
森 晴秀

[目次]
はじめに
第一章 初期の作品群から―若き芸術家の肖像
 1『映画の観客』―意識のポリフォニー、多声化の芽生え/2『赤毛よ、お前は馬鹿だ』―人間性を否定する兵役―友情―愛/3『防空壕から外へ』―被爆体験―ハイデルベルグ訪問―少年の目覚め
第二章 『大英博物館は倒れる』―避妊失敗と子沢山―パロディーの発生
第三章 『交換教授』―二つのキャンパスの物語
―デュープレックスの仕組み―作者の位置―交換したのは?
第四章 『どこまでいけるか』―避妊措置禁止令不変回勅とその波紋
―地獄の消滅―ロッジ先生、登場人物に変身
第五章 『小さな世界』―悪ふざけのハイライト

第六章 『素敵な仕事』―男と女のナイスワーク
第七章 『楽園ニュース』―司祭のセックス・エデュケーション
第八章 『セラピー』―鬱、膝の激痛―治療法の新と旧―巡礼セラピー
第九章 『胸にこたえる真実』―逆インタヴューとサウナ
第十章 『考える』―シャドウ計画―小説家と工場主―個人の「意識」の不可侵性
第十一章 『作者、作者』―ヘンリー・ジェイムズへの切々たるオマージュ
第十二章 『判決は〈難聴〉』―難聴の悲喜劇―生と死
デイヴィッド・ロッジへのインタヴュー/デイヴィッド・ロッジ著作/略歴/参考文献
A5判上製・294頁 本体価格 3,000円
2010年6月刊 ISBN978-4-7553-0257-2

ヴィクトリア朝の生権力と都市
要田圭治

快適に生きることを約束されることにより人が進んで受け容れる新しい統治の方法は、都市の抱える問題が深刻になるヴィクトリア朝期において仕組まれていく。具体的な資料を提示してヴィクトリア朝時代の都市、制度を検証し、生かされる人間の存在を考察する

[目次]
序章
第1章 個人の誕生
第2章 生権力
第3章 労働者住宅の建築
第4章 音
第5章 都市
第6章 都市の死
あとがき
四六判・289頁 本体価格 2,800円
2009年4月刊 ISBN978-4-7553-0239-8


ヴィクトリア朝の〈文芸〉と〈社会改良〉
向井秀忠/近藤存志 編著
富山太佳夫・丹治愛・由井哲哉・能澤慧子・川端康雄・菅靖子
ヴィクトリア朝の文芸と社会改良

ヴィクトリア朝時代を生きた文人・詩人・批評家・画家・デザイナー・建築家などの芸術家および彼らの作品と時代との結びつきを確認し,芸術家たちは社会的現実の改変や改良にどのように関わり,役割を果たし得たのかを考える10論考。

[目次]
序. ヴィクトリア朝期イギリスの文学・芸術と近代的〈社会改良〉 近藤存志
1. ディケンズをどう読むか--「やさしさ」としての〈社会改良〉 富山太佳夫
2. 三つのユートピア小説に描かれた〈社会改良〉--ブルワー=リットン卿、サミュエル・バトラー、そしてウィリアム・モリス 向井秀忠
3. 道徳と感性の改革--ヴィクトリア朝における動物愛護文化と英文学 丹治愛
4. オスカー・ワイルドが夢見た世界--童話「幸福な王子」に託した〈社会改良〉 向井秀忠
5. 自国文芸の再解釈と〈社会改良〉の源泉--ヴィクトリア朝のシェイクスピア理解 由井哲哉
6. 暴かれた現実とキリスト教的憐れみの実践--ラファエル前派が見た改良されるべき社会 近藤存志
7. 解放と自由を身に纏う--ファッションにおけるイギリス的スタイルの生成と影響 能澤慧子
8. 世直しの夢と挫折--ジョン・ラスキンとウィリアム・モリス 川端康雄
9. 社会はデザインで変わるのか--ウォルター・クレイン再考 菅靖子
10. 信仰告白としての芸術表現--ゴシック・リヴァイヴァルとキリスト教的〈社会改良〉 近藤存志
あとがき/索引
A5判・304頁 本体価格 2,800円
2011年10月刊 ISBN978-4-7553-0262-6


サッポーたちの十八世紀 -近代イギリスにおける女性・ジェンダー・セクシュアリティ-
川津雅江 

古代ギリシャの詩人サッポーに関する言説の受容,女性同性愛の言説の形成,「サッポー」と呼ばれたイギリス女性詩人たちの詩的言説などを検証するよって,近代イギリスにおいてジェンダーの構築がどのようなセクシュアリティ観や女性同性愛に対する見方のもとで行われたか,そしてそれが女性の社会的地位や創造的能力の評価などとどのような関係にあったかを明らかにする。

[目次]
第一部
 サッポーの歴史/物語(ヒストリー)
 第1章 レスビアン誕生秘話
 第2章 「第十番目のミューズ」の系譜
第二部 十八世紀のジェンダーとセクシュアリティの表象
 第3章 「女性兵士」の異性装とジェンダーの境界
 第4章 「女性の夫」のジェンダー偽装とセクシュアリティ
 第5章 「スランゴスレンの貴婦人たち」─ロマンティックな友愛とサフィズム
第三部 イギリスのサッポーたち
 第6章 十八世紀のサッポーたち─ペンと縫い針の文芸的公共圏
 第7章 アンナ・シーワードとサッポーの伝統
 第8章 二人の女性と一人の男性の楽園─アンナ・シーワードの『ルイーザ』
 第9章 甦った女性詩人─メアリ・ロビンソンの『サッポーとパオーン』
 第10章 ウルストンクラフトとサッポーと女性のセクシュアリティ
 第11章 舞台の上の異性装とジェンダー─マライア・エッジワースの『ベリンダ』
注 / あとがき / 初出一覧 / 参考文献 / 索引
A5判上製・322頁 本体価格 4,600円
2012年2月刊 ISBN978-4-7553-0263-3


T.S.エリオットの作品と本質 -モダニズム的知性の結晶
田口哲也 

エリオットの主要な詩作品をルネサンス以後の欧米の歴史の中に投げ込み,詩人が生きた時代の精神との関連の中で個々の作品の解釈を行い,作品の意味を欧米の精神史の中に位置づけ,さらにこの精神史の本質の受容の問題性を考察する。

[目次]
序 章

第 1 章 ある遁走─T. S. エリオットの詩における主題とイメージの発展
第 2 章 薄明時の覚醒─『うつろなる人々』の分析と解釈
第 3 章 不毛の地の犬─エリオットのニヒリズム
第 4 章 「また、フー、ハー、がやってくる」─劇詩人への転位のための断片
第 5 章 『聖灰水曜日』の形成
第 6 章 戦争詩としての『四つの四重奏』
第 7 章 戦争詩としての「アフリカで死んだインド人たちへ」
第 8 章 鮎川信夫にとってのT. S. エリオット─日本におけるエリオットの受容
第 9 章 鮎川信夫のトラの巻─詩人T. S. エリオットの謎を解く
第10 章 憧憬としての歴史・宗教─「蜜月」試論
注 / あとがき / 参考文献一覧 / 索引
A5判上製・160頁 本体価格 3,500円
2013年2月刊 ISBN978-4-7553-0270-1



死と乙女たち ファニー・ウルストンクラフトとシェリー・サークル
ジャネット・トッド   平倉菜摘子

英国女性作家研究者として名高い著者がメアリー・シェリーの姉であるファニー・ウルストンクラフトを中心に据えた伝記的研究であると同時に,独自の視点が光る著作である。本書は,幾世代にもわたり繰り広げられる家族の心理を解き明かすとともに,急進的でロマン主義的な思想がその時代の「ものを考える人たち」に与えたインパクトを読み取る。

[目次]
日本語版の出版に際して/序文/謝辞

第一部
第1章  死
第2章  天才
第3章  メアリ
第4章  メアリ・ウルストンクラフト

第二部
第5章  ファニー
第6章  ゴドウィン
第7章  ファニー
第8章  メアリ・ジェイン
第9章  ファニー
第10章  シェリー
第11章  ファニー
第12章  シェリー

第三部
第13章  ファニー
第14章  メアリ
第15章  ファニー
第16章  メアリ
第17章  ファニー
第18章  ハリエット
第19章  ファニー
第20章  メアリ
第21章  クレア
第22章  ハリエット
第23章  ファニー
第24章  ファニー
第25章  メアリ
第26章  ファニー
第27章  メアリ
第28章  ファニー

第四部
第29章  ファニー
第30章  シェリーとゴドウィン
第31章  ゴドウィン
第32章  ハリエット
第33章  メアリとシェリー

後書き

原註および訳注/推奨文献

訳者後書き

索引
四六判・406頁 本体価格 2,800円
ISBN978-4-7553-0289-3




[アメリカ文化・アメリカ文学]                                      TOP↑このページトップへ

アメリカ 1914-32 -繁栄と凋落の検証-         
W. ルクテンバーグ 
古川弘之・矢島昇
[目次」
序章/ 1. 善と悪との最終決戦(アルマゲドン)/ 2. 赤毛布外遊記/ 3. 平和原則第十四項/ 4. 赤の恐怖/ 5. 常態の政治/ 6. 気乗りしない巨人/ 7. 疲れ果てた急進主義者たち/ 8. つぎはぎだらけの文明/ 9. 道徳革命/ 10. 第二次産業革命/ 11. 政治的根本主義/ 12. ニューヨークの歩道/ 13. 暴落/ 終章/ 訳注/ 重要年表/ 参考文献/ 索引(事項/人名)
[内容]
アメリカ現代史の中で最も広く議論されている第1次世界大戦参戦時とその後の繁栄期の終了の間を扱った本書は、この時代の政治・経済・社会・文学などをアメリカ史のあらゆる文脈の中に置きながら、実証的にその時代の話や精神を再構築する。総合的なアメリカ研究の必読書として名高い原書の翻訳。
A5判上製・400頁 本体価格 4,200円
2004年5月刊 ISBN4-7553-0223-4

ポーの宇宙観-その存在論
竹村直之
[目次」
1."The Bells ”について-その思想面/ポーの宇宙観
2.“Eureka”について
3. 『ユラリウム』のリフレインの意味
4.ポーと論理
5.ポーと思想
6.ポーと埴谷雄高-ポーの存在論/「私とは何か」と「何が私であるのか」/ポーの思索的想像力
7.ポーとスウェーデンボルグ
[内容]
「存在の苦悩」を生きたポーのロマンティシズムに迫り、壮大なる霊的・反地上的・比較文化的ヴィジョンを描き出した労作。
四六判・206頁 本体価格 1,500円 1994年3月刊 ISBN4-7553-0203-X


悪魔とハープ-エドガー・アラン・ポーと十九世紀アメリカ
池末陽子・辻 和彦
[目次」
序章 エドガー・アラン・ポーとその時代
第一部: 短編作家の長い話  1.ポー文学における「暗黒」の力  2.毛皮を被った救世主  3.未確認浮遊物体-エドガー・アラン・ポーの気球物語群研究
第二部: 昼の夢 夜の夢  4.蒐集された風景-エドガー・アラン・ポーの自然描写を辿る 5.王国の辺境より-「ホップ・フロッグ」における周辺世界の闇 
第三部: 鐘の音が聞こえる  6.道化と嘲謔の双生児-「ブラックウッド風記事の書き方」におけるポーのポリティクス 7.「鐘楼の悪魔」における音風景-ポー、悪魔、そしてハープ 
最終章 幻想の音楽-ポーとポスト植民地主義
[内容]
「生きている間、ポーは一介の文筆業者としてただ働き続けた。その意味において、彼は当時ヨーロッパとアメリカにいた他の多くの中産階級以下の人々となんら変わるところのない、資本主義下におけるただの“都市型労働者”であった」(序章より) 新大陸において急速に「膨張」していたアメリカ合衆国の植民地主義、産業主義下の科学技術の進展、「移民」の子孫であるポーのエスニシティ、工業立国主義の下で変わり行く「風景」と環境の問題、など複眼的な観点から、十九世紀アメリカ社会におけるエドガー・アラン・ポーの人生と彼の作品が持つ意味について、ポーの生前中と現代の評価の「ギャップ」を念頭に置きつつ掘り下げて分析した意欲作。
A5判・258頁 本体価格 2,800円 2008年4月刊 ISBN978-4-7553-0236-7

マーク・トウェイン研究-作品論
有川昭二
[目次」
Life on the Mississippi について/Mark Twainにおける西部/The Innocents Abroadにおけるヒューマニズム/Pudd'nhead Wilsonにおける悪/Those Extraordinary Twinsの笑いについて/Personal Recollections of Joan Arcについて/The Gilded Ageについて/Mark Twain's Sense of Equilibrium in The Prince and the Pauper/Huckleberry Finn in Japan/Mark Twain's View of War/ 他
[内容]
その主要作品を綿密に読むことにより作家の真実に迫ろうとする和文7編,英文6編の論考を収める。
A5判上製・272頁 本体価格 3,398円
1991年12月刊 ISBN4-7553-0202-1


マーク・トウェインと私-少女とマーク・トウェインの友情の物語
ドロシー・クイック 著 野川浩美 訳
[内容]
マーク・トウェインと著者ドロシー・クイックはトウェイン72歳、ドロシー11歳の時に出会い、二人の交流は数年後トウェインが亡くなるまで続く。作家志望の少女が晩年の文豪とのふれあいを綴る心温まる思い出の記。アメリカでテレビ化され、エミー賞を受賞。
四六判・256頁 本体価格 2,200円 2009年1月、「ほんのしろ」刊 ISBN978-4-7553-0241-1


H.D.ソローの『種子を信ずる』
奥田穣一
[内容]
没後125年をへて1993年に編集刊行されたソローの自然史研究の成果でもある遺作を、ソロー作品全体の重要キーワードを手掛かりに丹念に繙く。ダーウィン説に疑問を投げかけた今西錦司理論がよりソローの立場に近いことに着目しつつ、ソローの視点が環境危機の現代に与える意味の重要さを説く労作。
四六判上製・173頁 本体価格 2,500円 2010年1月刊 ISBN978-4-7553-0256-5


Henry D. Thoreau: His Educational Philosophy and Observation of Nature 
『ソローの教育哲学と自然観察』
(英文)
小野美知子
[内容]
本書の目的は、ヘンリー・D・ソローの思想が独特の教育哲学として解釈され得ることを証明することである。従来のソロー研究では彼を超絶主義者、政治批判者、博物学者として解釈することに重点が置かれてきた。しかし、ソローの哲学の根源には、人間の成長が自然との接触に深く影響されるという教育思想がある。自然と教育の相互関係という視点から、彼の著作活動の全体を包括的に分析することによってはじめて、ソローを真に超時代的な著述家として、米文学史・思想史の中に正当に位置づけることが可能になる。
[目次」
PART I Prologue
Chapter 1 Thoreau’s Educational Philosophy
Chapter 2 On Some Critical Reviews
Chapter 3 Earlier Literature on Thoreau
PART II Thoreau as Teacher and His Personality
Chapter 4 Thoreau as Schoolteacher
Chapter 5 Thoreau as Individualist and Educational Philosopher
PART III Thoreau’s Views on Nature and Art
Chapter 6 Nature as Great Artist
Chapter 7 On the Wind
Chapter 8 Thoreau and Art
PART IV Thoreau’s Views on the Seasons
Chapter 9 The Significance of the Cycle of the Seasons
PART V Epilogue
Chapter 10 Conclusion
Notes / Works Cited / Abbreviations / Index
A5判上製・247頁 本体価格 3,000円 2013年8月刊 ISBN978-4-7553-0258-9



マーク・トウェインと近代国家アメリカ
中垣恒太郎 
[内容]
マーク・トウェイン研究の最近の動向を視野に入れつつ,トウェインの文学世界における,近代国家イデオロギーと異文化をみる眼差しについて考察する。「旅行・移動・異文化」といったモチーフがアメリカ文学・文化史においていかに想像力の源泉として機能し得たのかを,「旅行熱の時代」と称され「旅行記」の流行という現象をみた19世紀なかばの時代を中心に具体的な作品分析に即して探る。

[目次」
序章
マーク・トウェイン研究の現在─没後百周年を越えて
第一部 アメリカの「国民作家」マーク・トウェインの誕生
 第1章 近代国家イデオロギーと異文化を見る眼差し/『イノセント・アブロード』(1869)
 第2章 西部フロンティアにおけるマーク・トウェインの主体形成/『苦難をしのびて』(1872)
 第3章 近代国家アメリカ─投機熱・拡張主義・成功神話/『金めっき時代』(1873)
 第4章 十九世紀アメリカ大衆演劇文化の中で/『セラーズ大佐』(1874)
 第5章 荒野のストレンジャー─多文化主義アメリカの展望/『アーシン、異教徒シナ人』(1876)
第二部 マーク・トウェインのアメリカ再創造
 第6章 アメリカ「再発見」への希求/『アーサー王宮廷のコネティカット・ヤンキー』(1889)、『ジャンヌ・ダルクについての個人的回想』(1896)
 第7章 「国民的」な物語と児童文学からの逸脱/『王子と乞食』(1882)
 第8章 過去の再創造/『ミシシッピの生活』(1883)
 第9章 ハックの亡霊を探して─フロンティアへの希求/『トム・ソーヤーの冒険』(1876)、『ハックルベリー・フィンの冒険』(1885)
 第10章 双生児の悪夢/『まぬけのウィルソンとかの異形の双生児』(1894)
 第11章 疑似科学・オカルトから近代産業社会へ/『アメリカの爵位権主張者』(1892)
第三部 外側から見るアメリカ─異文化を見る眼差し
 第12章 「未開」の発見─「人工の楽園」ハワイの誕生/『ハワイ通信』(1866)
 第13章 「放浪者」の眼差し─「国民作家」の生成と成熟/『放浪者外遊記』(1880)
 第14章 世紀転換期ウィーン体験/『ミステリアス・ストレンジャー・マニュスクリプツ』(1897-1908)
 第15章 〈珍しいもの〉の収集─帝国主義と異国情緒への誘惑/『赤道に沿って』(1897)
 第16章 歴史と虚構/『レオポルド王の独白』(1905)
 第17章 宇宙からの帰還─文化人類学の黎明/『地球からの手紙』(1909)
第四部 時空を超えて─アメリカの文化的アイコンとしてのトウェイン
 第18章 十九世紀後半アメリカの出版事情─予約出版・知的財産権・メディア
 第19章 失われたアメリカを探して─ドリーム・ナラティヴとアメリカの原風景
 第20章 未来のアメリカを見据えて─SF的想像力
終章 アメリカ文学史・文化史におけるマーク・トウェイン
注釈 / 引用・参考文献 / あとがき / 索引

A5判上製・414頁 本体価格 4,600円 2012年2月刊 ISBN978-4-7553-0264-0


カウンターナラティヴから語るアメリカ文学
伊藤詔子 監修 新田玲子 編集 カウンターナラティヴから語るアメリカ文学
[内容]
本書の論じるユダヤ系、日系から、アフリカ系、ネイティヴ、チカーナまで多様なエスニシティ文学と、エコクリティシズム、映画、音楽との、多文化ナラティヴの交錯は、アメリカを映し出し、困難な時代に働きかける、文学研究のカウンターナラティヴを提示している。伊藤詔子先生のご退職を機に企画された20編の論集。

[目次」
まえがきソロー、カーソン、広島 …伊藤詔子
Ⅰ カウンターナラティヴとアメリカン・ルネサンス
廃墟のロマンス/ロマンスの廃墟-ホーソーンのイタリア旅行記にみるアメリカの未来図 …城戸光世
『水夫ビリー・バッド(秘話) 』の終え方-薔薇と水夫によるビリー救済 …大島由起子
二つの迷宮をさまよう女性-チャイルドの『ニューヨークからの手紙』 …辻祥子
ポーのキメラ(幻獣)とゴシック・ネイチャー-いきもの表象の多層構造をめぐって
…伊藤詔子
犬の天国と人の地獄-トウェインと犬を巡る言説について …辻和彦
ミューアとソローにみるマイノリティの受容と認識-アフリカンアメリカンとネイティヴアメリカンを中心に …真野剛
エコクリティシズムの希望-環境批評と人文諸科学の未来にむけて
…スコット・H・スロヴィック

Ⅱ エスニシティとジェンダーにみるカウンターナラティヴ
ギャツビー、アメリカ人になる-フィッツジェラルドの『グレート・ギャツビー』はなぜグレートか …杉野健太郎
旧南部の幻影-フォークナーの『八月の光』における人種・階級・ジェンダーの境界消失 …大地真介 
変容する銃の表象-スタインベックの『真珠』の結末を巡って …中島美智子
〈しゃがむ〉行為の意味するもの-マスモトの『桃への墓碑銘』を中心に…岸野英美
太陽の道とマジックリアリズム-アナーヤの越境とポストコロニアリズム …水野敦子
土地の記憶を語る-アードリックのノース・ダコタ作品群 …横田由理
記憶のナラティ-モリスンの『ビラヴィド』における女性たちの声…早瀬博範

Ⅲ カウンターナラティヴの新たなる展開
トパーズからグアンタナモ湾へ-オオツカの『天皇が神だったころ』と強制収容所
…マイケル・ゴーマン
ジーンズから語るアメリカ文化の変容-アメリカ音楽がジーンズに付与した精神性
…福屋利信
スナイダーと曼荼羅 (まんだら)-『終わりなき山河』の世界観 …塩田弘
ウラニウム鉱山とサーモン-アレクシーの詩に見るサバイバルの言説…松永京子
ベトナムからイラクへ-戦争映画の継承と変奏 …的場いづみ
〈語りえない〉出来事を語る-フェダマンとアビッシュのポストモダン・ホロコースト文学
…新田玲子
あとがき …新田玲子
索引 /執筆者紹介
A5判上製・384頁 本体価格 3,400円 2012年10月刊 ISBN978-4-7553-0269-5


神の残した黒い穴を見つめて アメリカ文学を読み解く/須山静夫先生追悼論集  
松本 昇 大﨑ふみ子 行方 均 高橋明子
[内容]
翻訳、評論、聖書研究など数々のすぐれた業績を残した故須山静夫先生を追悼する18編の論集。
[目次」
序文 ・・・大﨑 ふみ子
第一部 アメリカ南部をめぐって
窒息させる「時間」
--バートルビーとジョー・クリスマスを繋ぐ ・・・牧野有通
語りの匠・巧みな語り
--フォークナー『アブサロム、アブサロム!』 ・・・山嵜文男
南北戦争からヴェトナム戦争へ
--フォークナーとオブライエンにおけるカタルシスなき敗北の系譜・・・松本一裕
見えるものから見えざるものへ
--フラナリー・オコナーの世界 ・・・野口  肇
『サフィーラと奴隷娘』論
--死、語り、支配 ・・・武田宜久
『ものまね鳥を殺すこと』におけるモダンな語りの機能 ・・・斎藤英治
アリス・ウォーカーのウーマニスト神人学 ・・・佐川愛子
おれは男だ、豚じゃない
--アーネスト・J・ゲインズの新たな黒人男性像 ・・・行方 均
宇宙・神・法則
--ゾラ・ニール・ハーストンの『彼らの目は神を見ていた』 ・・・松本 昇

第二部 神・聖書・人としての生き方をめぐって
「魔の群島、エンカンタダス」の寡婦を取り巻く「闇の力」 ・・・岡村仁一
沈黙の金言
--ハーマン・メルヴィルの「書記バートルビー」を中心に ・・・奈良 裕美子
『クラレル』の普遍性 ・・・高橋明子
天国への階段
--マーク・トウェイン晩年の動物観・宗教観・宇宙観 ・・・中垣恒太郎
聖女ジャンヌ・ダルクに託されたトウェインの宗教観 ・・・野川浩美
遊びの人
(ホモ ・ ルーデンス)トム・ソーヤー ・・・松堂啓子
H・Dの『ザ・ギフト』
--文学研究者と「ソフト・パワー」 ・・・藤瀬恭子
ユダヤ人の古い道を辿って
--持続と変容 ・・・佐川和茂
神の世界と人
--I・B・シンガーの短編小説に見るホロコースト後の世界・・・大﨑ふみ子

あとがき ・・・松本 昇
須山静夫先生 略歴 / 執筆者一覧
A5判上製・329頁 本体価格 3,200円 2013年5月刊 ISBN978-4-7553-0271-8


[評論]

絨毯とトランスプランテーション 二十一世紀のV.S.ナイポール   
栂 正行   
ナイポール二十一世紀発表の新作群を対象とし、ときに二十世紀の先行作品と比較しつつ、ときにそれらの予兆性を探りつつ、細部にいたるまで読み取ろうというナイポール愛読者のナイポール作品再訪である。
[目次]

はじめに

第一章 
出版のはずみ

第二章
 『作家と世界』 (2002年)と『文学論』 (2003年)

第三章
 『魔法の種』 (2004年)

第四章
 『作家をめぐる人々』 (2007年)

第五章 
アフリカ

第六章 
絨毯の行方

おわりに  

注/作品年表/参考文献
四六判・上製 160頁 本体価格2,500円 2017年2月刊 ISBN978-4-7553-0298-5



戦争・文学・表象 試される英語圏作家たち   
福田敬子・伊達直之・麻生えりか  富山太佳夫  戦争・文学・表象
[目次]
 戦争と…… [富山 太佳夫]

第一部 戦争、社会、個人
1.内乱というモーメント
『ウェイヴァリー』とブリテンの読者共同体 [松井 優子]

2.南北戦争後の「酒」と「金」
「禁酒作家」ルイザ・メイ・オルコットの場合 [福田 敬子]

3. アスレティシズムへの抗議
イーヴリン・ウォーとアレク・ウォーのパブリック・スクール表象 [三枝 和彦]

第二部 戦争の歴史化
4. 「正史」と「記憶」
独立後のアイルランドとW・B・イェイツ [伊達 直之]

5.ユダヤ人、ホロコースト、そしてアイリス・マードック
ポスト・ヒットラーの世界における癒しの可能性 [大道 千穂]

6. 世界の中心で歴史を抱きとめる
ロバート・ペン・ウォレンと冷戦 [越智 博美]

第三部 偏在する遠い戦争
7. 再メディア化された戦争
女性たちが描いたクリミア戦争 [加藤 匠]

8. サモア人になる
R・L・スティーヴンソンとサモア [小堀 洋]

9. イギリスの原爆小説
カズオ・イシグロとカミラ・シャムジー [麻生 えりか]

第四部 日常に潜入する戦争
10. 教育、自然、戦争
『さびしさの泉』と『帰郷』 [高橋 暁子]

11.  二度の大戦とブラックアウト
ヴァージニア・ウルフの『幕間』 [加々美 成美]

12. 空襲下の嘘と隠蔽
ボウエンの『日ざかり』と言語の混乱 [小室 龍之介]

13. アメリカ侵攻の悪夢
戦争映画としてのヒッチコック『鳥』 田中 裕介

後書き / 索引 / 執筆者紹介 /
[内容]
全13編の論考を4部にまとめた論文集。「序」富山太佳夫,第1部「戦争 ,社会,個人」松井優子/福田敬子/三枝和彦,第2部「戦争の歴史化」 伊達直之/大道千穂/越智博美,第3部「偏在する遠い戦争」加藤 匠/ 小堀 洋/麻生えりか,第4部「日常に潜入する戦争」高橋暁子/加々美
成美/小室龍之介/田中裕介。
A5判・上製 324頁 本体価格3,500円 2015年2月刊 ISBN978-4-7553-0283-1



越境する英米文学 ─人種・階級・家族─   
新井英夫・細川美苗・辻 祥子・森 有礼  
[目次]
はじめに

第1章
ギルバート・イムレイ(Gilbert Imlay 1754?-1828?)
女性の権利の擁護の影に
─『移住者たち』に見られるイギリス体制批判とその限界─
細川 美苗

第2章
メアリ・シェリー(Mary Shelley 1797-1851)
『ヴァルパーガ』 にみられるゴドウィンの影響
─歴史とロマンスについて─
細川 美苗

第3章
ハリエット・マーティノー(Harriet Martineau 1802-1876)
『時の人』 は男か女か?
─ハリエット・マーティノーが描く「解放」の物語─
辻 祥子

第4章
フレデリック・ダグラス(Frederic Douglass 1818-1895)
トランスアトランティック・ダグラス
─「ヒロイック・スレイヴ」に見られる再生の証
辻 祥子

第5章
ジーン・ウェブスター(Jean Webster 1876-1916)
屋根裏の狂女、 大西洋を渡る
─ウェブスターにおける女性、 人種、 そして優生学─
森 有礼

第6章
ウィリアム・フォークナー(William Faulkner 1897-1962)
カラーブラインド・フォークナー?
─『アブサロム・アブサロム!』と『エルサレムよ、 我もし汝を忘
れなば』における「白ホワイトフェイス・ミンストレルシー人に成りすました男達」─
森 有礼

第7章
ジョージ・オーウェル(George Orwell 1903-1950)
ジョージ・オーウェルの出発点としての『ビルマの日々』
─ジレンマを抱えた帝国主義意識を巡って─
新井 英夫

第8章
カズオ・イシグロ(Kazuo Ishiguro 1954- )
読みかえの物語としての『遠い山なみの光』
─エツコの自己物語によるケア─
新井 英夫
[内容]
英米文学における「越境」の意味を多角的にとらえながら、各作品が描く多様な境界を越える際の軋轢や葛藤、すなわち越境のダイナミズムがもたらすクリティカルな経験を巡って論を展開する8編を収めた論集。
A5判・上製 203頁 本体価格3,000円 2014年2月刊 ISBN978-4-7553-0278-7


オーウェルと旅   
日本オーウェル協会 企画 佐藤義夫  
[目次]
まえがき「三十年の努力を讃えて」…ピーター・デイヴィソン(翻訳 泉 順子)
1 「オーウェル・十八歳の週末」再考…難波 勝平
2 「貧しき者の最期」における「私」の体験、視点、死…泉 順子
3 旅支度 ─『パリ・ロンドン放浪記』をめぐって…鷲野 博文
4 『ウィガン波止場への道』│社会主義者への道…佐藤 義夫
5 革命という場、〈クイア〉な情景─『カタロニア讃歌』再考…福西 由実子
6 『空気を求めて』─「イギリスの状況」小説…近藤 直樹
7 オーウェルとの旅─『動物農場』を読みながら…前津 朋子
8 『一九八四年』、ジュラ島、そして原爆…大木 ゆみ
9 『一九八四年』ユートピアの旅…中村 麻美
10 「ガンジーについての感想」試論│オーウェル文学の集大成、 あるいは遺書…奥井 裕
11 (ルポ)ジョージ・オーウェルのビルマ│実地踏査の旅…大石 健太郎
12 (ルポ)『動物農場』再考│「農事組合法人ファーム布施」の試み高橋 鍾
13 (創作)もし新左翼の活動家がオーウェルの『動物農場』を読んだら…西川  伸一
あとがき…佐藤  義夫
索引/執筆者一覧
[内容]
オーウェルは旅をすることによって,その経験を文学作品の中に取り入れた。「オーウェル会」として1977年に発足した日本オーウェル協会の会員による「オーウェルと旅」をテーマにした論文10編,ルポ2編,創作1編からなる記念出版。
A5判・上製 332頁 本体価格3,300円 2013年11月刊 ISBN978-4-7553-0276-3


ジョージ・オーウェルの世界 
ミリアム・グロス  大石健太郎 監訳
[目次]
1. 若き日のジョージ・オーウェル ジャシンサ・バディコム .小林久仁子訳
2. 学生時代 フランシス・ホープ .水嶋靖昌訳
3. ジョージ・オーウェルとビルマ マウン・ティン・アウン .田口昌志訳
4. 英帝国の姿勢 ジョン・グロス .吉越 勉訳
5. オーウェルのパリ生活.覚書 リチャード・メイン .大木ゆみ訳
6. オーウェルのスラムめぐり ダン・ヤコブセン .近藤直樹訳
7. ウィガン波止場への道.を辿って イアン・ハミルトン .横山迪夫訳
8. オーウェルと.スペイン戦争. レイモンド・カー .三浦二雄訳
9. 一九三〇年代のことども ジョン・ウェイン .篠. 務訳
10. 放送局のオーウェル ウィリアム・エンプソン .鴫原佑治訳
11. オーウェルの大衆文化評論 ジョン・コールマン .水嶋靖昌訳
12. トリビューン.での日々 T・R・ファイヴェル .川原千絵訳
13. オーウェルとコミュニズム エドワード・クランクショウ .吉越 勉訳
14. ジョージ・オーウェルの思い出 マイケル・メイヤー .鴫原佑治訳
15. 動物農場.から.一九八四年.へ マシュー・ホジャート .篠. 務訳
16. オーウェルの評判 デイヴィッド・プライス=ジョーンズ .田口昌志訳
17. オーウェルへの反論 D・A・N・ジョーンズ .横山迪夫訳
18. 苦悩に歪んだ顔.の騎士 マルコム・マガリッジ .三浦二雄訳
監訳者あとがき / 人名索引
A5判・上製 280頁 本体価格2,800円 2009年11月刊 ISBN978-4-7553-0243-5


オーウェル-20世紀を超えて -日本オーウェル協会創立25周年記念論集
奥山康治・佐藤義夫
[目次」
『ビルマの日々』-フロ-リィに見られるオーウェル的良心(佐藤義夫) / 『英国教会牧師の娘』における聖書引用(有馬七郎) / 「ガラス窓」の向こうの人びと-『ヴィガン波止場への道』における他者表象(福西由実子) / 『空気を求めて』における神話構造(高橋鍾) / 『1984年』に見る宗教観と伝統意識(近藤直樹) / 『1984年』のディストピア(奥山康治) / 『1984年』小考(高井貴一) / 権力崇拝の謎-フーコーの権力論から読む『1984年』(渡辺愛子) / G.オーウェルの自由-王冠・絞首刑・偽善をめぐって(村石恵照) / オーウェル逍遥(難波勝平) / オーウェルとリチャーズの論争(大井靖夫) / オーウェルと宗教(奥井裕) / オーウェルをめぐる女性たち(大石健太郎) / オーウェルの見たイギリスと世界情勢(渡辺浩) / スターリン主義とは何だったのか(渡辺三郎) / オーウェルと愛国心(吉岡栄一) / "1984"(John Brown) / "An Aspect of George Orwell's Outlook on Life"(Kiichi Takai)
[内容]
世紀を超えて読み継がれるG.オーウェルの作品の多様な読み方とその人物像が、創立25周年を迎える日本オーウェル協会のさまざまな世代の17名の会員による論考で浮かびあがる。
A5判上製・320頁 本体価格3,300円
2002年3月刊 ISBN4-7553-0220-X


オルタナティヴ・ヴォイスを聴く 
  -エスニシティとジェンダーで読む現代環境文学103選
 
エコクリティシズム研究会 企画 / 伊藤詔子 監修 
横田由理・浅井千晶・城戸光世・松永京子・真野剛・水野敦子
[目次」
序章:概説─エスニシティと環境 / 第1章:汚染と身体 / 第2章:自然の再発見 / 第3章:自然と植民地主義 / 第4章:土地の歴史と喪失 / 第5章:いきものを語る / 第6章:食と農業 / 第7章:エコシステムの崩壊 / 第8章:アクティヴィズムと環境正義 / 第9章:都市環境と越境 / 第10章:音楽と映画 / 索引
[内容]
『沈黙の春』以降の現代英語環境文学批評書、映画、歌詞の合計103アイテムを各4ページで詳述。参考文献、原文引用、翻訳紹介も完備。図版多数。エスニックと環境について考える人、授業、研究室の必携書。執筆陣:エコクリティシズム研究会、MESA、AALA各会員等有志総計40名。
A5判・390頁 本体価格3,300円
2011年7月刊 ISBN978-4-7553-0259-6


環境批評の未来 -環境危機と文学的想像力-         
ローレンス・ビュエル 
伊藤詔子・横田由理・吉田美津・三浦笙子・塩田弘
[目次」
1. 環境批評の出現/2. 世界,テクスト,そしてエコクリティック/3. 空間・場所―ローカルからグローバルへの想像力/4. 環境批評の倫理と政治性/5. 環境批評の未来/付.環境批評用語グロッサリー・参考文献と邦訳情報
[内容]
環境批評の過去と現在を詳細に描ききり、その全体像を見えやすくすると共に、「場所」の議論を深める中で環境批評の可能性を論じる批評集成の一書。
A5判・272頁 本体価格3,500円
2007年10月刊 ISBN978-4-7553-0234-3


グリーンライティング -ロマン主義とエコロジー-         
ジェイムズ C.マキューシック
川津雅江・小口一郎・直原典子
文学と環境を結ぶ批評の先駆的名著(2000刊)の待望の邦訳。
[目次
日本の読者への序文 / はしがき / 謝 辞
序 章
第一章  コウルリッジと自然の理法(エコノミー)
第二章  ワーズワスのグラスミアのわが家
第三章  ジョン・クレアのエコロジカルなヴィジョン
第四章  自然の終焉―ウィリアム・ブレイクとメアリ・シェリーにおける環境のアポカリプス
第五章  ラルフ・ウォルドー・エマソン―自然を書く
第六章  ヘンリー・デイヴィッド・ソロー―森の生活
第七章  ジョン・ミューア―森に吹く嵐
第八章  メアリー・オースティン―雨の少ない土地
むすび  選ばれなかった道
注 / 参照文献 / 訳者あとがき / 索引
A5判上製・430頁 本体価格4,200円
2009年3月刊 ISBN978-4-7553-0242-8


ロマン主義エコロジーの詩学         
環境感受性の芽生えと展開
小口一郎 編著/植月惠一郎・金津和美・川津雅江・直原典子・丹治 愛・
 大石和欣・山内正一・�吉川朗子
9名の執筆者によるイギリスにおけるロマン主義を視座の中心に置いた環境批評
の実践である。環境に対する近代的な感受性の芽生えとその歴史的展開を考える
ことにより,環境と人間の関係を文化論のレベルで考え直すことを意図する。
[目次」
序 章

第一部 エコロジー思想の芽生えと展開
第一章 ジェイムズ・トムソン『四季』と大気現象─自然の時間変化と感受性(植月惠一郎)
第二章 自然神学と人口論─マルサスと環境倫理(小口 一郎)
第三章 非‐場所の詩学─現代環境思想とジョン・クレア(金津 和美)

第二部 動物と人間のあいだ
第四章 動物愛護と食育─キャサリン・マコーリーの﹃教育に関する書簡(川津 雅江)
第五章 ロマン主義時代の有機的世界観─S・T・コウルリッジを中心に(直原 典子)
第六章 イギリス小説史のなかの動物文学─イット・ナラティヴから動物ファンタジーへ(丹治 愛)

第三部 環境感受性の詩学
第七章 病んだ精神と環境感受性─ウィリアム・クーパーの持続可能な詩景(大石 和欣)
第八章 ワーズワスと環境詩─田園と都市のはざまで (山内 正一)
第九章 文学観光と環境感受性の教育─ウィリアム・ハウイットをめぐって (吉川 朗子)

引証文献 / あとがき / 索引 / 執筆者一覧
A5判上製・304頁 本体価格4,000円
2015年10月刊 ISBN978-4-7553-0288-6


小説の読み方・論じ方
『はるか群衆を離れて』についての10章       
十九世紀英文学研究会  福岡忠雄 編修
渡千鶴子・菅田浩一・高橋路子 編著
ハーディの五大主要作の一つと称される『はるか群衆を離れて』の「厚みと奥行き」に届くべく10編の論考を集める。「小説の読み方・論じ方」について大きな示唆を与える、「十九世紀英文学研究会」の会員による論文集。
[目次」

はじめに  福岡忠雄

第一章 バスシバを巡る三人の男性たち―オウクを中心にして―  北脇徳子
1
第二章 「愛は接近によって生まれ、接触によって消滅する」
―camaraderie との関連で―  渡千鶴子

第三章 閉じた表象を越えて
―ファニー・ロビンという女―  風間末起子

第四章 トロイの矛盾
―『はるか群衆を離れて』における表象としてのイギリス陸軍―  坂田薫子

第五章 『はるか群衆を離れて』におけるゴシック性
―祝祭的グロテスクを中心に―   菅田浩一

第六章 ヴィクトリア朝の家族観から読み解くオウクとバスシバの結婚について  杉村醇子

第七章 遅れて届いた手紙
―『はるか群衆を離れて』の眼差しについての考察―   高橋路子

第八章 『はるか群衆を離れて』における結末に関する考察   筒井香代子

第九章 『はるか群衆を離れて』にみるハーディの国際感覚
―登場人物たちの人間模様に描出されたイギリスとフランスの相克―   橋本史帆

第十章 当時の批評から   髙橋和子

あとがき  渡千鶴子
 
索引
四六判上製・216頁 本体価格2,800円
2017年1月刊 ISBN978-4-7553-0295-4

エリザベス・ボウエンを読む       

エリザベス・ボウエン研究会
全3部構成、執筆者18名による20編の論考から成る。第1部では全ての長編小説10作を取り上げ、第2部ではノンフィクションおよび短編より5編を取り上げる。第3部には絵画、映像などボウエンに関わる他のテーマを取り上げた4編の論考を収めた。
[目次」

序章 エリザベス・ボウエンの二十世紀
二つの祖国を超えて─戦争とフィクションのコンポジション─
太田 良子 

第1部:長編小説

第1章  『ホテル』
生者と死者が集う場所での人間模様─背景にひそむ第一次大戦による喪失感─
甘濃 夏実

第2章  『最後の九月』
光と影の効果から読み解くヒロインの心理─反転する始まりと終わりの意義について─
杉本 久美子

第3章  『友達と親戚』
有産階級の家族関係を凝視─「自己満足」へのアイロニー─
木村 正俊 

第4章 『北へ』
近代という「不穏な世紀」─戦間期に生きる女性と忍び寄る脅威─
小室 龍之介 

第5章 『パリの家』
異質な他者との連携の可能性─引き継がれるレ・ファニュ『アンクル・サイラス』の新しさ─
松井 かや

第6章 『心の死』
日記を書く危険な少女─二つのテクストの抗争─
伊藤 節 

第7章 『日ざかり』
裏切り者たちの第二次世界大戦─スパイ、ファシズム、アイルランドをめぐって─
小室 龍之介 

第8章 『愛の世界』
ビッグ・ハウスへのオマージュ─未完の生をめぐる寓話─
北 文美子

第9章 『リトル・ガールズ』
少女時代を追い求めるオールド・ガールズ─未知の言葉で語るノスタルジア─
渡部 佐代子

第10章 『エヴァ・トラウト』
「ここで私たちはハネムーンを過ごすはずだったのよ」─虚構と現実との境界が揺らぐとき─
鷲見 八重子 


第2部:ノンフィクションおよび短編

第11章 『ボウエンズ・コート』
アングロ・アイリッシュ一族の年代記─失われた館への慈しみを込めて─
木梨 由利

第12章 『ローマのひととき』
謎にみちた旅行記─喪失と再生のあいだ─
高橋 哲雄 

第13章 「相続ならず」
廃墟という相続遺産─プロット、人物、そして場所─
太田 良子 

第14章 「夏の夜」
夕映えの世界に交錯する諦念と充足─二つのアイルランドに向けられたまなざし─
米山 優子

第15章 「父がうたった歌」
戦争ゴシックと融和するリアリズム─悪魔の化身となった元帰還兵の物語─立野 晴子

第3部:ボウエンに関わる他のテーマ

第16章 ウルフとボウエン
ウルフとボウエンのちょっと冷たく、優しい関係─その人生と文学における交流について─
奥山 礼子

第17章 ボウエンの学校小説
大人の世界の入り口に立つ少女たち─少女の声のリアリティ─
田中 慶子 

第18章 ボウエンと絵画
扉絵を手掛かりに読む『パリの家』─マントルピースとは何か─
久守 和子 

第19章 ボウエンと映像
スクリーンに舞う亡霊たち─「死せるメイベル」と「恋人は悪魔」─
清水 純子

主要参考文献/エリザベス・ボウエン年譜/あとがき/地図/索引/執筆者紹介

A5判上製・424頁 本体価格4,200円
2016年8月刊 ISBN978-4-7553-0293-0


Contemporary Australian Studies       
Literature, History, Film and Media Studies in a Globalizing Age

『現代オーストラリア研究』 (英文)
有満保江・鈴木雄雅 編著
「多文化主義」と「グローバリゼイション」をキーワードに、オーストラリアの文学、歴史、そして映画とメディア・スタディーなど学際的な観点からの、豪、中、台、韓、日の6名の寄稿者による論集。
[目次」
Acknowledgements

Introduction

Guanglin Wang
Translating Fragments:On the Sino-Anglo “Convolutes” in Brian Castro’s Shanghai Dancing

Shiao-Ying Shen
Facing the Global by Way of the Multicultural:A Look into Antipodean Women Storytellers

Yasue Arimitsu
“Subjectivity” and “Otherness” in Australian
Literature

Kate Darian -Smith
Expanding Horizons:Australian Television and Globalization in the 1950s–1970s

Yeon Lee
Multiculturalism and Media in Korean Society

Yuga Suzuki
Japanese Media and Multicultural Society

Contributors
A5判上製・151頁 本体価格2,500円
2016年6月刊 ISBN978-4-7553-0292-3



[翻訳・戯曲]
                                         TOP↑このページトップへ

「奇跡の年」 サマセットのドロシー・ワーズワス  
フィービー・M・リーズ 作  水野 薫
[内容]
登場人物は七人の女性だけの巧妙に仕組まれた戯曲。しかし読者は,一七九七年から一七九八年にかけてのいわゆる ‘annus mirabilis’ と呼ばれる年にワーズワス姉妹とコールリッジをめぐってなにが起こったのかを実感することになる。
[目次]
日本語版刊行に寄せて…ワーズワス・トラスト会長 パメラ・ウーフ
著者序文
著者による上演に際しての注意書き
登場人物
『奇跡の年-サマセットのドロシー・ワーズワス』
・第一幕
・第二幕
あとがき
四六判・144頁 本体価格1,600円
2013年11月刊 ISBN978-4-7553-0275-6


戯曲「エゴイスト」
ジョージ・メレディス アルフレッド・スートロ  共著
酒井健治郎・植苗勝弘 訳・解説
[内容]
メレディスの小説『エゴイスト』には同名の戯曲が存在する。戯曲『エゴイスト』の全訳に加え,解説として「戯曲『エゴイスト』の誕生の経緯」,「小説『エゴイスト』 」,「戯曲と小説の比較」の三論考を付した。 
[本邦初訳]
四六判・280頁 本体価格2,800円
2000年4月刊 ISBN4-7553-0215-3


アイリス・マードック戯曲二編
室谷洋三
[目次]
●ジョアナ、ジョアナ
●報われざるる孤独者
[内容]
Joanna Joanna, The One Alone
の二編の翻訳を収め,天賦の才能を時に戯曲にも向けた作者の新たな面と魅力を引き出す。序文―ジョン・ベイリー。
四六判・240頁 本体価格2,500円
2000年3月刊 ISBN4-7553-0216-1


[詩歌・詩論]

地上の楽園 春から夏へ  
ウィリアム・モリス   森松 健介
[内容]
地上の楽園は何処に? 本当にあるのか?
日本では伝説的にしか知られていなかったウィリアム・モリスの長編物語詩が、達意の日本語訳でいま甦る。本邦初訳。
[目次]
訳者前書き

モリス自身による「前書き」としての歌

プロローグ さすらい人たち(The Wanderers)

持ち帰った花びらをどうぞ

「三月」
(抒情詩)
  第一話 
アタランテーの競争(レース) (Atalanta’s Race)
  第二話 
王となるように生まれついた男 (The Man Born to Be King)

「四月」
(抒情詩)
  第一話 
アクリシオス王の宿命 (The Doom of King Acrisius)
  第二話 
驕り高ぶる王 (The Proud King)

「五月」
(抒情詩)
  第一話
クピードー(キューピッド)とプシューケーの物語 (The Story of Cupid and Psyche)
  第二話
彫像の上の書き物 (The Writing on the Image)

「六月」
(抒情詩)
  第一話
アルケースティス妃の愛 (The Love of Alcestis)
  第二話
その島の姫君 (The Lady of the Land)

「七月」
(抒情詩)
  第一話
クロイソスの子息 (The Son of Croesus)
  第二話
隼(はやぶさ)を眺める寝ずの番 (The Watching of the Falcon)

「八月」
(抒情詩)
  第一話
ピグマリオーンとその彫像 (Pygmalion and the Imagi)
  第二話
デーン人オジール (Ogier the Dane)

訳者による「解説」 / 参考文献表 / 訳者「後書き」
A5判上製・473頁 本体価格3,500円
2016年4月刊 ISBN978-4-7553-0290-9


地上の楽園 秋から冬へ  
ウィリアム・モリス   森松 健介
[内容]
『地上の楽園 春から夏へ』に続いて、ギリシア系神話と北欧伝説に美しい枝葉を与え、人物の心理・性格描写が小説をしのぐ『地上の楽園 秋から冬へ』。作中の「うた」等に脚韻を用いるなど、入念な日本語訳で甦ったウィリアム・モリスの伝説的長編物語詩、ここに全2巻にて初の完訳なる。
[目次]

訳者前書き

「九月」(抒情詩)
  第一話 パリスの死(The Death of Paris)
  第二話 太陽の東、 月の西に位置する国(The Land East of the Sun and West of the Moon)

「十月」(抒情詩)
  第一話 アコンティウスとキューディッペー(The Story of Acontius and Cydippe)
  第二話 二度と再び笑わなくなった男(The Man Who Never Laughed Again)

「十一月」(抒情詩)
  第一話 ロドーペーの物語(The Story of Rhodope)
  第二話 グズルーンとその恋人たち(The Lovers of Gudrun)

「十二月」(抒情詩)
  第一話 金色の林檎 (The Golden Apples)
  第二話 アスラウグの養育(The Fostering of Aslaug)

「一月」(抒情詩)
  第一話 アルゴリスにおけるベレロポーン(Bellerophon at Argos)
  第二話 ウェヌスに与えられた指環 (The Ring Given to Venus)

「二月」(抒情詩)
  第一話 リュキアにおけるベレロポーン(Bellerophon in Lycia)
  第二話 ウェヌスの丘(The Hill of Venus)

エピローグ

モリス自身による「後書き」としての歌(L’ENVOI)

訳者による「解説」 / 参考文献表 / 訳者「後書き」
A5判上製・655頁 本体価格4,200円
2017年1月刊 ISBN978-4-7553-0294-7


キーツの想像力 妖精・牧歌  
髙橋 雄四郎 編訳
[内容]
妖精のイメージと牧歌の表現形式を意識する視点からキーツの想像力を理解し,その独自の想像力はどのような衝動を核にして展開してきたか,そのプロセスはどのような形式をとり,どのような結実をもたらしたかを確認する諸論考を中心に「宮沢賢治の妖精」(書き下ろし)を加え,「イギリス風景画論」を併録。
[目次]
第一章 キーツと妖精・牧歌
1. 「つれない美女(たおやめ)」
2. 「四妖精のうた」―地水火風
3. 宮沢賢治の妖精―自然観
4. 「夜鶯鳥(ナイティンゲール)に寄せる賦(オード)」―想像力と牧歌
5. 「秋の賦(オード)」―幻の牧歌

第二章 審美主義の系譜
1. キーツ、ワイルド、ペイター
2. 「憂鬱の賦(メランコリーオード)」
3. イェイツとキーツ│『鷹の井戸』と『ハイピリオン没落』

第三章 イギリス風景画論
 ―
ロマン派の詩人と風景画
   
参考文献/画像リスト/あとがき/索引
巻末口絵 ギリシャ・ローマの神々(著者撮影)
四六判上製函入・268頁 本体価格2,500円
2015年6月刊 ISBN978-4-7553-0282-4


学術研究と文学創作の分化 18世紀後半イギリスの古詩編集  
三原 穂
[内容]
事実と虚構との間で葛藤することになるシェンストンを始めパーシーなどの18世紀後半の古詩編集者とその業績を考察する。編集者の目的いかんによって、編集の結果が単なる事実の提示か創造的文学創作になるか、の重要性を帯びることになる問題性を提起する。
[目次]
序 章

第1章 シェンストンとパーシー
第2章 マクファーソンの古詩編集─口承歌から創作作品へ
第3章 オシアン詩翻訳の特徴─境界の消滅
第4章 マクファーソンのパーシーへの影響─ケルト文化に対するチュートン的反応
第5章 パーシーの古詩編集─編集者から原著者への越境
第6章 パーシーとリトソン─虚構と事実の対立
第7章 ローリー詩真贋論争─literature の両義性
結 論
注/参考文献一覧/あとがき/索引
A5判・161頁 本体価格2,400円
2015年6月刊 ISBN978-4-7553-0286-2



新選 ジョン・クレア詩集  
森松健介 編訳
[内容]
人間の営為の儚さとは対照的な《自然の永遠性》を歌ったイングランドの詩人ジョン・クレア(1793-1864)。本邦初訳となる121の詩編を厳選し、その精髄を伝えたみずみずしい訳詩集。 ジョン・クレア没後150年、今この詩集は私たちのなかの自然への愛着を呼びさますだろう。
[目次]
1. 愛の対象である古里の田園、自分によく似た自然物 20編
2. 四季の彩りを歌う作品群 18編
3. 小動物の詩、そして鳥の巣の歌 17編
4. 恋愛詩、家族愛の歌 19編
5. 社会風刺詩、農村の労働歌、反戦詩 12編
6. 『羊飼いの暦』(The Shepherd's Calendar) あらすじ付き抄訳(六月は全訳)
7. 《自然》の本質、《時と死》の真実 8編
8. 『後期詩集』から 13編

引用・参考文献 / 訳者あとがき / 原題名による索引
四六判上製・359頁 本体価格2,700円
2014年12月刊 ISBN978-4-7553-0281-7


薬 局  十七世紀末ロンドン医師薬剤師大戦争
サミュエル・ガース
西山 徹
編訳
高谷 修・服部典之・福本宰之

岡 照雄 序
[内容]
イギリス社会の歴史的枠組みの変化を象徴する医師と薬剤師との領域争い を主題に、古典の巧みな改作やパロディをちりばめた疑似( モック)英雄(へロイック)詩=風刺物語詩の傑作を原文の言葉遊びの面白さと巧みさを伝える見事な翻訳で、古典的教養がちりばめられた世界を88枚の図版と詳注とともに楽しむ。(本邦初訳)
[目次]
王政復古期英文学に見る医薬分業問題 (岡 照雄)

『薬局』関連年譜/『薬局』主要登場人物

サミュエル・ガース『薬局』

アントニー・ヘンリー殿への献辞

序文
第一歌
第二歌
第三歌
第四歌
第五歌
第六歌

付録:1697年9月17日に医師会館の大広間で行われた医師会正会員サミュエル・ガースのハーヴィー記念講演全文

主要参考文献/図版出典/訳者あとがき/人名作品名索引/編訳者略歴
A5判上製・170頁 本体価格2,500円
2014年7月刊 ISBN978-4-7553-0280-0



バラッド詩学  
山中光義 著
[目次]
1. DEFINITION
1. 1. traditional ballad / 1. 2. broadside ballad / 1. 3. literary ballad / 1. 4. ballade
2. STORY
2. 1. subject matter / 2. 2. abrupt opening / 2. 3. corporeal revenant / 2. 4. metamorphosis / 2. 5. nuncupative will
3. TECHNIQUE
3. 1. stanza / 3. 2. narration and/or dialogue / 3. 3. refrain / 3. 4. repetition / 3. 5. simile and metaphor / 3. 6. parallelism
4. STYLE
4. 1. narrative lacuna / 4. 2. rapidity / 4. 3. Gothicism / 4. 4. anonymity / 4. 5. traditional compound /
5. ETHOS
5. 1. wonderland / 5. 2. mutability / 5. 3. humour / 5. 4. parody ./ 5. 5. didacticism / 5. 6. stoicism
5. 7. sentimentality / 5. 8. current topics
6. POSTSCRIPT
Appendix 1 Glossary / Appendix 2 A Chart Showing the Relations between Traditional and Literary Ballads / Index of Traditional Ballads / Name Index
A5判・上製 124頁 本体価格2,000円 2009年11月刊 ISBN978-4-7553-0251-0


Mythological Impression in John Keats
-ジョン・キーツにおける神話的偽装
(英文)
鎌田明子

Endymion, Hyperions,“La Belle Dame sans Merci”などの代表的詩集や詩作品を綿密に読みジョン・キーツの神話的偽装を論じる。

[目次]
Introduction
Chapter I-Personal Mythopoeia
1.The Great Predecessors 2.Spenser and Endymion
Chapter II-Roads to a New Mythology
1.‘The Vale of Soul-making’2.The Discontinuance of the Two Hyperions 3.‘Negative Capability’
Chapter III-A New Mythology: Aspiration and Achievement
1.Folk Heritage 2.‘La Belle Dame sans Merci’as a Re-created Ballad 3..The.Perfect.Disguise
Conclusion / Notes /A.Select.Bibliography
A5判上製・173頁 本体価格2,500円
2010年3月刊 ISBN978-4-7553-0253-4

ペトラルキズムのありか エリザベス朝恋愛ソネット論
岩永弘人

[目次]
はじめに
1. ソネット形式とペトラルカ / 2. ソネット略史(1) イタリア、フランス / 3. ソネット略史(2) イギリス16 世紀 / 4. ソネットの特徴 /
I はじまり─ペトラルキズムの取り入れられ方─
第1 章トマス・ワトソン─翻案と翻訳の間─
第2 章エドマンド・スペンサー(1)─フランス経由のイギリス魂─
II 論理性と音楽性
第3 章バーナビ・バーンズ─論理的ソネット詩人─
第4 章ヘンリ・コンスタブル─プラトン的音楽─
III ペトラルキズムの諸相
第5 章マイケル・ドレイトン─ ‘desire’ の変遷─
第6 章サミュエル・ダニエル─ 2 つの‘youth’ ─
第7 章エドマンド・スペンサー(2)─星と海のイメージ─
第8 章ジョージ・ギャスコイン─ミソジニーの詩学─
第9 章シェイクスピア(1)─対照法─
IV イギリスへ、経験へ、欲望へ
第10 章フィリップ・シドニー─欲望の姿─
第11 章シェイクスピア(2)─ペトラルカ的読み/シドニー的読み─
第12 章シェイクスピア(3)─『ソネット集』‘love’ ─
V まとめ
テキスト・書誌について/基本文献解題/参考文献(含・引用文献)
/初出一覧/あとがき/人名索引/事項索引
A5判・241頁 本体価格2,800円
2010年6月刊 ISBN978-4-7553-0254-1

全訳 チャイルド・バラッド 第一巻  
バラッド研究会 編訳 薮下卓郎・山中光義 監修  
イングランド・スコットランド口承伝承文学の記録の金字塔、全訳刊行企画。
[内容]
フランシス・ジェイムズ・チャイルド(Francis James Child)が編纂した、中世以来ヨーロッパ各地でうたい継がれてきた口承伝承文学の記録の金字塔『英蘇バラッド集』(The English and Scottish Popular Ballads,10 vols.,Boston,1882-98)から102編を訳出し、訳注を付したものである。本書は全305篇を三巻に分けて全訳する企画の第一巻をなすものである。原書に記録された伝承バラッドの言語は標準英語とはおよそ性質を異にした難解なものも多いが、本書の吟味された日本語による訳詩は原詩の魅力を十二分に伝えるものとなっている。
伝承バラッドはバラッド・リバイバルによって18世紀以降の詩人たちに大きな影響を与えたばかりか、英語文化圏においては文学の当然の背景として理解されている。本訳詩集は、日常生活が近代化される以前の人々のおおらかな笑いと魂をえぐる悲しみ、それらが直接にではなく口承伝承のスタイルを巧みに利用して伝わる迫力を読む者に与え、そして物語詩という文学様式の可能性を併せて再認識させるだろう。
A5判上製・378頁 本体価格4,200円
2005年4月刊 ISBN4-7553-0226-9


全訳 チャイルド・バラッド 第二巻   
バラッド研究会 編訳 中島久代・薮下卓郎・山中光義 監修  
イングランド・スコットランド口承伝承文学の記録の金字塔、全訳刊行企画、第2弾。
[内容]
フランシス・ジェイムズ・チャイルド(Francis James Child)が編纂した、中世以来ヨーロッパ各地でうたい継がれてきた口承伝承文学の記録の金字塔『英蘇バラッド集』(The English and Scottish Popular Ballads,10 vols.,Boston,1882-98)からボーダー・バラッドを中心に95編を訳出し、訳注を付したものである。本書は全305篇を三巻に分けて全訳する企画の第二巻をなすものである。原書に記録された伝承バラッドの言語は標準英語とはおよそ性質を異にした難解なものも多いが、本書の吟味された日本語による訳詩は原詩の魅力を十二分に伝えるものとなっている。
伝承バラッドはバラッド・リバイバルによって18世紀以降の詩人たちに大きな影響を与えたばかりか、英語文化圏においては文学の当然の背景として理解されている。本訳詩集は、日常生活が近代化される以前の人々のおおらかな笑いと魂をえぐる悲しみ、それらが直接にではなく口承伝承のスタイルを巧みに利用して伝わる迫力を読む者に与え、そして物語詩という文学様式の可能性を併せて再認識させるだろう。
A5判上製・323頁 本体価格4,200円
2005年12月刊 ISBN4-7553-0227-7


全訳 チャイルド・バラッド 第三巻   現在品切ですが、Kindle版が別売されています。
バラッド研究会 編訳 中島久代・薮下卓郎・山中光義 監修  
イングランド・スコットランド口承伝承文学の記録の金字塔、全訳刊行企画、ついに完結。
[内容]
フランシス・ジェイムズ・チャイルド(Francis James Child)が編纂した、中世以来ヨーロッパ各地でうたい継がれてきた口承伝承文学の記録の金字塔『英蘇バラッド集』(The English and Scottish Popular Ballads,10 vols.,Boston,1882-98)から108編を訳出し、訳注を付したものである。本書は全305篇を三巻に分けて全訳する企画の最終巻をなすものである。原書に記録された伝承バラッドの言語は標準英語とはおよそ性質を異にした難解なものも多いが、本書の吟味された日本語による訳詩は原詩の魅力を十二分に伝えるものとなっている。
伝承バラッドはバラッド・リバイバルによって18世紀以降の詩人たちに大きな影響を与えたばかりか、英語文化圏においては文学の当然の背景として理解されている。本訳詩集は、日常生活が近代化される以前の人々のおおらかな笑いと魂をえぐる悲しみ、それらが直接にではなく口承伝承のスタイルを巧みに利用して伝わる迫力を読む者に与え、そして物語詩という文学様式の可能性を併せて再認識させるだろう。
A5判上製・550頁 本体価格4,800円
2006年12月刊 ISBN4-7553-0228-5


アンドルーモーション詩選集 『石炭殻の道』
伊木和子
第19代英国桂冠詩人アンドルー・モーションの最新詩集より、新たな試み〈ファウンド・ポーエム>2編を含む17篇を訳出し、詩人が見事なリズム感覚とリリシズムで創出した小宇宙を再現する。
[目次]
1. ハリー・パッチ『最後の戦う一兵卒』 / 2. 羽毛の竿 / 3. ウイリアム・クーパーの生涯 / 4. わたしの傑作 / 5. 診断 / 6. ルーパート・ブルックの墓 / 7. 石炭殻の道 / 8. おやすみのキス / 9. ロバート・フロストの話 / 10.日本の庭園 / 11.シシーリア・テニスン / 12.夜明け / 13.退役軍人 / 14.世を去る / 15.所望品目録 / 16.あらゆる可能性 / 17.草刈り人 /補遺 ダイアモンド・ウエディング
訳注
四六判上製・92頁 本体価格1,400円
2009年6月刊 ISBN978-4-7553-0245-9


アンドルーモーション最新詩集 『税 関』  
伊木和子 税 関
初めは子午線の片側に、それから子午線の両側に、
ぼくの心は東にあって、ぼくの手が西でこれを書く。
              
(本書「献辞」より)
第19代英国桂冠詩人アンドルー・モーションの「最も完成度の高い詩集」(『ガーディアン』)と評される最新詩集The Customs House (2012)より原著のおよそ3分の2を訳出する。詩集には発表当時(209年)反響をよんだ詩人が初めて広島を訪れた折の詩も含まれている。
[目次]
1.I 月桂樹とロバ

1 背景の設定 / 2 月桂樹とロバ / 3 ハリー・パッチの死 / 4 人気俳優(マチネー・アイドル) / 5 ヴィテブスクの駅 / 6 広島の韓国人慰霊碑 / 7 さてさて / 8 ノルマンディーで / 9 復員 / 10 喪失兵員 / 11 黄金の時間 /12 国内戦線 ・着陸 /
II 処々探検
1 ウォータールー・ヴィレッジ / 2 ブルックリン / 3 クワンチュ (光州) / 4 ピヨンサン (平山郡) / 5 聖なる島 / 6 ヨンギン (龍仁) / 7 ゲイズフォード通り ・日中には ・夜には
III 幾つかの生涯
1 フランチェスコ・ボロミーニの死 / 2 税関 / 3 全ての鳥たちについて ・カササギ ・ナイチンゲール ・カワガラス / 4 日曜日 / 5 福音書的物語 ・孕んだもの ・父の仕事 ・神の王国 ・彼は庭師 / 6 自然な秩序 / 7 鯨の音楽 / 8 落葉

謝辞 / 訳注 / 訳者あとがき / 原詩の英語題名 /
英語の原詩二篇 ・The Korean Memorial at Hiroshima ・The Customs House
四六判上製・100頁 本体価格1,400円
2013年7月刊 ISBN978-4-7553-0273-2


クリスティーナ・ロセッティ 叙情詩とソネット選 現在品切れ
―Selected Lyrics and Sonnets by Christina Rossetti
橘川寿子 訳・注
科学の急速な進歩と物質文明を特色とするヴィクトリア朝社会の中で、この世を超越した存在に目を向け続けた女性詩人クリスティーナ・ロセッティが残した詩の真髄を、彼女の叙情詩やソネットの中に探った訳注付き対訳詩集。
[目次]
I. Selected Lyrics
1. Who has seen the wind? (風) / 2. What are heavy?(砂と悲しみ) /
3. A Birthday(誕生日) / 4. May(五月) / 5. Song [She sat and sang alway](歌) / 6. Song [When I am dead my dearest](歌) / 7. What?(なに?) / 8. I toiled on, but thou(苦労して私は歩き続けてきたけれど) / 9. By the Sea(海辺で) / 10. Roses on a brier(茨に咲くバラ)
II. Selected Sonnets
1. Monna Innominata(名も無き婦人) / 2. Later Life(晩年)
作品について・あとがき・参考文献
四六判上製・132頁 本体価格1,400円
2011年8月刊 ISBN978-4-7553-0260-2


イギリス・ロマンティシズムの光と影   
初井貞子/黒瀬悠佳子 編著  
瀬名波榮喜・園井千音・吉田正憲・後藤美映・光永武志・田中千惠子・山口裕美・田吹長彦

1974年の設立以来,着実な研究活動を続けてきた「イギリス・ロマン派文学研究会」の設立時の会員から新しい世代の会員までをふくめた9名の論考を収める。
[目次]
・巻頭言 九州におけるロマン派研究 瀬名波榮喜
・Southey とイギリス社会改革運動─Madoc を中心に 園井千音
・牝鹿と乙女─『リルストンの白い牝鹿』試論 吉田正憲
・ワーズワスと批評界との闘い─Peter Bell の永い眠りとその目覚め 初井 貞子
・南の地からの愛の歌─Hunt、 Keats の恋愛詩におけるDante とイタリア 後藤美映
・『フランケンシュタイン』 と『 失楽園』─光と闇の交錯 光永武志
・メアリ・シェリー、孤独な魂の飛翔─The Fields of Fancy におけるプラトン主義的探求 田中千惠子
・他の者の財
(たから)─P. B. シェリーにおける「 逸脱」 と「 処罰」 黒瀬悠佳子
・Manfred を蝕む「 死に至る病」─胎動するバイロンのファウスト的衝動 山口裕美
・現代社会における“Vandals” と“Philistines” に対する警告─タッソ、 バイロン、 リストの遺言 田吹長彦
・イギリス・ロマン派文学研究会37 年の足跡
・あとがき/索 引
A5判上製・256頁 本体価格2,800円
2011年10月刊 ISBN978-4-7553-0261-9


[論集」                                             TOP↑このページトップへ

ジョンソン博士に乾杯  英米文学談義  
安藤聡・大木理恵子・鈴木章能 編著 江藤秀一 特別寄稿
 相原雅子・青山加奈・大和久理恵・木村聡雄・白石治恵・林惠子・松平圭一・向井秀忠・山内功一郎
[内容]
13名の執筆者が各自の専門分野や関心のあるテーマについて論じる。
江藤秀一先生の退官を記念して刊行された論文集。
[目次」

序文
 安藤聡

特別寄稿 ドクター・ジョンソン時代の飲み物文化
江藤秀一

1 現代の貧者の自伝を読む ─リー・ストリンガーの『グランドセントラル駅・冬』
鈴木章能

2 T・S・エリオットの『大聖堂の殺人』におけるトマス・ベケットの殉教を巡って
相原雅子

3 旅行記『チャーリーとの旅』 ─スタインベックが見た景色と変化
林惠子

4 ピクチャレスクの系譜
松平圭一

5 ムーミンを世界に発信したロンドン・イブニング・ニューズ紙 ─トーベ・ヤンソンがムーミン漫画を連載した経緯をたどる
大和久吏恵


6 毒舌をふるうヒロイン ─ディズニー版『ヘラクレス』のメグを巡って
大木理恵子

7 霧倫敦食遠近(きりのろんどんしょくのおちこち)
白石治恵

8 ジョンソン博士とめぐるスコットランドの旅 ─「旅行記」の書き方/読み方 向井秀忠

9 ストロベリーとクリーム ─アラム・サロイヤンという詩人
山内功一郎

10 現代の詩人伝 ─女性による創造の可能性を〈血〉から読み解く
青山加奈

11 『英語辞典』の序文 ─ジョンソン博士とイングランド的伝統
安藤聡

12 『トゥナイト・アット・ヌーン』論攷 ─詩人エイドリアン・ヘンリの肖像 木村聡雄

あとがき 鈴木章能

執筆者紹介
四六判上製・234頁 本体価格2,800円
2016年3月刊 ISBN978-4-7553-0291-6



土着と近代  グローカルの大洋を行く英語圏文学
栂 正行・木村茂雄・武井暁子 編著
 伊勢芳夫・北島義信・山本 伸・杉浦清文・小杉 世・小野俊太郎
[内容]
インド,パキスタン,アフリカ,イギリス,カリブ,オセアニアそして日本と「偏在する土着,偏在する近代」のさまざまな様態を探る9編の論考を集める。「土着」と「近代」との複雑な関係が多角的な照明をあてることにより浮かびあがる。
[目次」

はじめに
 偏在する土着、偏在する近代 栂 正行

第一章 書き換えられた土着性
─アングロ・インディアン小説の「近代化」表象 伊勢 芳夫

第二章 土着と近代、ローカルとグローバル
─スピヴァクと現代移民小説を中心に 木村 茂雄

第三章 インド・パキスタン、アフリカ英語文学における「土着」と「近代」
─ハニフ・クレイシ、モーシン・ハミード、グギ・ワ・ジオンゴを中心に 北島 義信

第四章 空洞化する近代
─スパイとゴシップのネットワーク 武井 暁子

第五章 「近代」から「近代」を問い直す
─カリビアン・ディアスポラが見つめる「土着」と「近代」 山本 伸

第六章 カリブ海地域における〈新〉植民地主義と土着/近代
─ジャメイカ・キンケイドの『小さな場所』とステファニー・ブラック監督の映画『ジャマイカ楽園の真実』を再考する 杉浦 清文

第七章 移動する土着、移動する近代
─V・S・ナイポールの作品から 栂 正行

第八章 オセアニアの舞台芸術にみる土着と近代、その超克
─レミ・ポニファシオの作品世界と越境的想像力をめぐって小杉 世

第九章 東京物語としてのゴジラ─「土着」と「近代」のジレンマ 小野俊太郎

おわりに 木村 茂雄

地図/年表/索引/執筆者紹介
A5判上製・368頁 本体価格3,500円
2015年9月刊 ISBN978-4-7553-0287-9

トマス・ハーディ全貌  
日本ハーディ協会創立50周年記念論集
日本ハーディ協会 編
[執筆者一覧 (目次掲載順。*は編集委員)]
*深澤 俊・永松京子・並木幸充・清宮倫子・上原早苗・安達秀夫・風間末起子・今村紅子・新妻昭彦・石井有希子・井出弘之・船水直子・西村 智・大榎茂行・高桑美子・野村京子・坂田薫子・鈴木 淳・亀澤美由紀・土屋倭子・伊藤佳子・佐野 晃・麻畠徳子・宮崎隆義・清水伊津代・永富友海・*森松健介・粟野修司・藤井 繁・中村志郎・塩谷清人*藤田 繁・佐々木徹・小野 茂・都留信夫・福岡忠雄・廣野由美子・*鮎澤乗光・*玉井 暲・那須雅吾・金子幸男・井上澄子・海老根宏・上山 泰・小林千春

[内容]
ハーディのほとんどの業績を網羅した作品論とともに映画、美術、建築、音楽との関連性やジェンダー、セクシュアリティの問題、ハーディ自身の英語や手紙、舞台としてのウェセックス、日本文学への影響など多彩な分野を扱ったテーマ別の論文を収録。コラム、年譜、書誌なども充実させた44名の執筆者による多角的、重層的な論集。時代性と共時性を踏まえた視点からのハーディ文学の全体像が提示されている。わが国英文学会の「事件」ともいえる画期的な書。
A5判・上製 832頁 本体価格6,000円 2007年10月刊 ISBN978-4-7553-0235-0


イギリス小説の愉しみ    重版出来
塩谷清人・富山太佳夫
[目次」
イギリス小説の愉しみ 深澤 俊
クルーソーと島 塩谷清人
ストーヘンジの小説―ファニー・バーニーとハーディ 向井秀忠
言語と身体性―ジェーン・オースティンの文体から 海老根宏
ウォルター・スコットのコズモラマ―「ウェイヴァリー叢書」と語りの遠近感 松井優子
近代的ディケンズ批評の源流を温(たず)ねて―ミラー、マーカス、リーヴィス 佐々木徹
バーサ、ヒースクリフ...黒い肌 富山太佳夫
ジョージ・エリオット『ロモラ』の時空を<切る> 荻野昌利
ハーディ文学の英国性(イングリッシュネス)そして笑い 井出弘之
トマス・ハーディの小説はなぜ面白いのか―『森に住む人々』の世界 土屋倭子
『カースタブリッジの町長』における悲劇の構造 鮎澤乗光
トマス・ハーディにおける‘Sense of Reality’ 佐野 晃
ジョウゼフ・コンラッド  吉田徹夫
『南太平洋周航物語』―スティーヴンソンの回遊するボトル 服部典之
『ドラキュラ』、ゴシック小説、心霊研究 丹治 愛
子どもたちのパイ―児童文学に見る食の場面 伊藤欣二
現代イギリス小説とヴィクトリア朝―ウィルソン、ファウルズ、バイアットなど 富士川義之
『三ギニー』におけるヴァージニア・ウルフの平和主義 出渕敬子
D・H・ロレンス『ロスト・ガール』、映画、ミュージック・ホール―労働者文化をめぐる二つの虚構 糸多郁子
自分の説を信じない男―ジェイムズ・ジョイス『ユリシーズ』第九挿話について 丹治竜郎
E・M・フォスター小説における語りの文体 斎藤兆史
ピムの小説『秋の四重奏』の伏流をなす晩秋の詩(うた)―定年と孤独、老いと死 森松健介
『小さな世界』―ロッジさんの悪ふざけ 森 晴秀
アニータ・ブルックナーと家庭 小野寺健
グローバル化社会における文学の変容―多文化社会オーストラリアと小説の役割 有満保江
[内容]
深澤 俊先生の退職を記念して刊行された論集。
A5判上製・456頁 本体価格3,800円
2009年6月刊 ISBN978-4-7553-0247-3


実像への挑戦-英米文学研究-
欧米言語文化学会
[目次」
巻頭言
-出口保夫・井内雄四郎
1 王党派詩人としての役割―ロバート・ヘリックのアングリカニズム  古河美喜子
2 E. A. ポーの「アモンティラードの酒樽」を恐怖小説として読む  堀切大史
3 トンモとは何者か―『タイピー』における自己の再構築  高橋愛
4 ナサニエル・ホーソーンの『緋文字』における〈フェア・マン〉と身体表象 内堀奈保子
5 『ブライズデイル・ロマンス』における生と死―ホーソーンのロマンスの核心に迫る  西山里枝
6 『二都物語』―歴史的テーマと個人の生と死  吉田一穂
7 『我らが共通の友』における相互関係の再生  水野隆之
8 ジョン・アッシュワースによる民衆教育の試み―日曜学校についてのケース・スタディ  閑田朋子
9 接合/分節と蒐集の力学―ヘンリー・ジェイムズの『黄金の盃』論  中村善雄
10 ハーンの「雪女」ができるまで―夢の中の母  横山孝一
11 ジョイスの「円熟」―青春と老い  松山博樹
12 ジェイムズ・ジョイスと絵画―モダニズムの認識論的考察  木ノ内敏久
13 孤独と無常の悲しみ―マンスフィールドの「カナリア」について     奥井裕
14 森のロレンス―『チャタレー夫人の恋人』の性とエコロジー 植月惠一郎
15 『1984年』―ウィンストンの敗北の意義  近藤直樹
[内容]
『ふぉーちゅん』同人として発足した研究会20周年を記念する論集。
A5判・260頁 本体価格2,500円
2009年6月刊 ISBN978-4-7553-0246-6


イギリス・フランスの中世ロマンス-語学的研究と文学的研究の壁を越えて  
今井光規・原野昇・隈元貞広・山口惠里子・Maldwyn Mills・田尻雅士 著
[目次]
1. フランス中世文学におけるロマン (原野 昇) / 2. 中世ロマンスと待機の形象化─身体の分断化・連続性・可傷性 (山口惠里子) / 3. 中英語ロマンスに見る夫婦愛─写本間の異同をめぐって (田尻雅士) / 4. 北部版『オクタヴィアン』と中英語尾韻ロマンスの英国的特性(Maldwyn Mills/今井光規 訳) / 5. チョーサーの句またがり (隈元貞広) /
A5判・上製 192頁 本体価格2,800円 2009年11月刊 ISBN978-4-7553-0249-7


英文学の地平-テクスト・人間・文化  
植木研介先生退職記念論文集
要田圭治・大嶋 浩・田中孝信 編
[目次]
第1部 小 説
1 見る/診る――『荒涼館』における視線(梶山秀雄)
2 『リトル・ドリット』における光と影、あるいは世界と反世界(木原泰紀)
3 危機を超える文学――ディケンズの『大いなる遺産』の現在(楚輪松人)
4 『猛禽たち』における家庭の天使たちの女フェミニニティ性性とセクシュアリティ――女性作家ブラッドンと女性挿絵画家エドワーズの女性像(木原貴子)
5 『ミドルマーチ』に見る宗教的偽善と意味の探求――バルストロードのテクストを読む(福永信哲)
6 『貴婦人の群れ』における語りと時間の問題(宮崎隆義)
7 『透明人間』――爆弾魔と恐怖(宗 洋)
8 アイルランドの帝国少年――「出遭い」における大衆帝国主義(田多良俊樹)
9 語りの転回――『ユリシーズ』第七挿話「アイオロス」論(山田久美子)
10 『ユリシーズ』第十七挿話「イタケ」の語りにおける主観性について(道木一弘)
11 イシグロ作『ファミリー・サパー』において明かされながら隠されていること(小野章)
12 ディケンズを読み・書く大江健三郎――『キルプの軍団』(井原慶一郎)
13 「イギリスらしさ」の探求として読む『わたしたちが孤児だったころ』(三村尚史)
第2部 詩、演劇・戯曲、児童文学
14 トマス・ワイアットの作品に見る中庸の心――〈運命の女神〉の描写を通して(楠木佳子)
15 「ピータールー虐殺」と『無秩序の仮面』――シェリーの詩論と対立の構図(江口誠)
16 “[F]lights of angels sing thee to thy rest”――ハムレットの復讐と自己意識の変容(蒲地祐子)
17 オセローは喉を刺したか――オセロー自殺の場面の上演をめぐって(藤澤博康)
18 臣下たる妻の葛藤――『マリアムの悲劇』における古典思想・人文主義思想の領有(竹山友子)
19 虚構と現実の狭間――症候としてのピーター・パン(福田泰久)
第3部 文化論他
20 ピクチャレスクとアナロジー――紀行文・風景論にみられる森林観(今村隆男)
21 源流への旅――ハリエット・マーティノウの『東方の生活、現在と過去』(天野みゆき)
22 オスカー・ワイルドと『ウーマンズ・ワールド』(池田祐子)399
23 新聞広告とボーア戦争(田中孝信)
24 明治期におけるジョージ・エリオット――最初の受容、及び翻訳・注釈関係を中心として(大嶋浩)
あとがき/ 索引
A5判・上製 492頁 本体価格4,400円 2009年11月刊 ISBN978-4-7553-0250-3


英語文化フォーラム-異文化を読む-
林康次・加藤好文・野崎重敦
[目次」
-小西永倫
Ⅰ イギリス文化篇:
中世イギリス文化と「個」の意義(菊池清明)/英国教会の新しい礼拝用詩篇(森田勝美)/『トロイラストクレシダ』論(中村保夫)/道化(丹羽佐紀)/ディケンズと英国ジャーナリズムの文化(植木研介)/〈風景〉と帝国主義(木下卓)/『闇の奥』と語りの企て(神谷正太郎)/ナイジェリアの英語小説と「アビク」(野崎重敦)
Ⅱ アメリカ文化篇:助言文学と「若いアメリカ人」(福田京一)/ソローとコンコード(松島欣哉)/セイラム・魔女狩り・ホーソーン(中山慶治)/アメリカ農民のフォークソング(ウェルズ恵子)/領土拡張時代のアメリカ(加藤好文)/アメリカ社会と多文化主義(藤江啓子)/アラチェリの大階段とヘンリー・アダムス(林康次)/アメリカンドリームはいま?(別府恵子)/1966-67シーズンのアメリカ演劇界(小野紳一郎)/シルコウの小説『死者の暦』(望月佳重子)/ヒサエ・ヤマモトの日系アメリカ人二世娘(前田一平)/
Ⅲ 英語コミュニケーション篇:異文化理解とコミュニケーション(田鍋薫)/KNOCK(森岡芳洋)
[内容]
森田勝美、小西永倫、中村保夫、3先生の退官を記念して刊行された論集。
A5判・324頁 本体価格3,500円
2002年10月刊 ISBN4-7553-0222-6


マージナリア-隠れた文学,隠された文学-
村田 薫・森田典正
[目次」
Ⅰ 散乱する焦点:『美しき敗者たち』レナード・コーエンの華麗なる孤独(藤本陽子)/伝説への挑戦―ゴールディング「蠍の神様」(坂本仁)なぜ鸚鵡を探すのか―「フロベールの鸚鵡」(三国宣子)/蓮の花と銃口―ウィリアム・プルーマーと日本(森田典正)/
Ⅱ 死角への眼差し:
論じつくされた作家ポウの「使い切られた男」(村田薫)/隠れたユダヤ小説―トリリングの短編二編(堀邦維)/ノンセンシカル・キャッツは踊る(小原俊文)/
Ⅲ 栄光なき異才たち:
死と乙女―世紀末を駆け抜けた詩人アーネスト・ダウスン(及川和夫)/遥かな場所の彷徨者―W.L.ボウルズのソネットについて(笹川浩)/断片化する時間―フェルプスのドメスティック・リアリズム(金澤淳子)/「私」を売る女―パーディタとメアリ・ロビンソン(川津雅恵)
Ⅳ 断絶と復興:象徴としての数―マーヴェルの「アプルトン邸、フェアファクス卿に(大木富)/チャップブック-シンデレラ物語の系譜(木村利夫)/予型論からみた聖書神話の累計(西山清)/伝統の断絶と復興―ヨハネス・セクンドゥスの祝婚歌をめぐって(宮城徳也)
[内容]

A5判・390頁 本体価格2,500円
1999年3月刊 ISBN4-7553-0209-9


英米文学の原風景-起点に立つ作家たち-
新生言語文化研究会
[目次」
10周年に寄せて(出口保夫)/民族詩人への道―学生ミルトンと母国語(大西章夫)/マーヴェルの純潔―政治的潔白を求めて「庭」を出発するまで(江藤あさじ)/トマス・チャタトンの武勲詩―「ヘイススティングスの戦い」について(植月恵一郎)/ブレイクの原点―「痛む」身体の発見(遠藤徹)/青年ワーズワスの記念碑としての「イチイの木」(小林英美)/「クリスタベル」に描かれた「原罪」(直原典子)/「願望されたもの」へ向かって―出発点としての『ジェイン・エア』(杉村寛子)/『ダロウェイ夫人』における帝国主義のイデオロギー(榊原理枝子)/「菊の香り」についての一考察―ロレンス文学の薄明(宮瀬順子)/『息子と恋人』研究(池田史彦)/ジョージ・オーウェル論―社会主義の原点(奥井裕)/出発点に立つ作家、アーヴィン・ウェルシュ(横田由起子)/『大理石の牧神』に見るホーソーン的美術の見方(小松良江)/若きスタインベック(山内圭)/ヘンリー・ミラーの超現実的テクストにおける音の連想(松田憲次郎)/J.D.サリンジャーの謎を解く(横山孝一)
[内容]
新生言語文化研究会」創立10周年を記念して編まれた論集。16編を収める。
A5判・280頁 本体価格2,500円
1999年12月刊 ISBN4-7553-0213-7


イングリッシュ・エレジー -ルネサンス,ロマン派,20世紀
岩永弘人・植月恵一郎
[目次」
エレジー小史―スペンサーからグレイまで(山木聖史)/スペンサーのパストラルエレジー(松永智恵)/パッションの跳梁―マーロウ訳オウィディウス『エレジー第1巻』を読む(高橋祥恵)/Christopher Marlowe: Elegy, Epigram, and Epyllion(John Roe)/ダンのエロティック・エレジー(滝口晴生)/死者讃美の詩学と政治学(齊藤美和)/ジョンソンの違和感(岩永弘人)/「岸辺の守護者」という報酬―「リシダス」とミルトン(倉恒澄子)/マーヴェルのエレジー(植月恵一郎)/トマス・グレイのエレジー(海老沢豊)/エレジー不在の詩学―ブレイクの『セルの書』と『アルビオンの娘たちのヴィジョン』を中心に(星野恵里子)/大空の死―グレゴリ―少佐を悼むイエイツのスタンス(伊達恵理)/失われた中心を求めて―シェイマス・ヒーニーのエレジー(永野珠美)/黒い女たちのエレジー(佐藤美保)/アマゾーン族の声(山越邦夫)
A5判・270頁 本体価格2,800円
2000年9月刊 ISBN4-7553-0214-5


Ivy Never Sere 
The Fiftieth Anniversary Publication of The Society of English Literature and Linguistics, Nagoya University-

滝川 睦・川津雅江・田中智之   
List of Contributors:
[English Literature]
Megumi Hashimoto / Shoji Hiraide / Matsutoshi Iri / Ryuji Ishikawa / Masae Kawatsu / Toru Kobayashi / Ichiro Koguchi / Mieko Matsumoto / Miki Nakamura / Sakiko Nonomura / Kazuyo Yamaguchi /
[American Literature]
Yorio Hirano / Kazuo Iwata / Akiko Nakata / Suzuko Shindo /
[English Linguistics]
Koichi Abe / Hyun Kyung Bong / Yosuke Fukumoto / Daisuke Hirai / Kazuhisa Ishikawa / Yasuaki Ishizaki / Eiko Mizuno / Hiroyuki Nawata / Makiyo Niwa / Masayuki Ohkado / Mitsuhiro Ohmura /Yusaku Oteki / Atsushi Takekoshi / Tomoyuki Tanaka / Tatsuhiko Toda / Masayuki Wakayama / Tomohiro Yanagi / Azusa Yokogoshi /
A5判上製・555頁 本体価格5,000円
2009年3月刊 ISBN978-4-7553-0244-2



ヘルメスたちの饗宴  -英語英米文学論文集  
松島正一 編
[内容]
本論文集のタイトルに用いたヘルメスは解釈学(Hermeneutics)の語源でもあり、作者と読者の間を取り持つ仲介者(interpreter)の意味をもつ。本書のタイトルは36編の論文の執筆者一人一人がヘルメスとなり、「解釈」の起源に立ちかえって、解釈学を実践するという意志表明でもある。松島正一先生の学習院大学ご退職を機に、氏の主宰する読書会「群島水曜会」のメンバーが中心になって企画された英語英米文学の論文集。20年にわたる読書会の報告を併録。
[目次]
まえがき
 松島正一
I シェイクスピアおよびハーディ─イギリス演劇の諸相
 1 「ターマガントをやりすぎる」―『ハムレット』の「ターマガント」を巡って(和治元 義博)
 2 老人のメランコリー―『リア王』における狂気の表象(松岡浩史)
 3 「影響」の不安―ジェイムズ一世、エリザベス一世、そして建て替えられた墓(間瀬裕子)
 4 演劇、愛国心、聖母頌歌―ハーディの『覇王たち』が映すナポレオン戦争(今村紅子)
II ミルトンからイェイツまで―イギリス詩を中心に
 5 ミルトンと長老派との対立―《離婚論》ソネットと『ウェストミンスター信仰告白』(常名朗央)
 6 「メダル」の表裏に描かれた事実とは何か―ドライデンの『メダル』を読む(佐藤 豊)
 7 子どものための詩とブレイクの『無垢と経験の歌』(原田祐貨)
 8 ブレイクとフレスコ―失われた古の秘術を求めて(田中 みんね)
 9 風のアルバトロス―『老水夫の唄』のエコロジー(植月惠一郎)
 10 イデオロギーとしての気体―笑気ガスを巡る保革の争い(遠藤 徹)
 11 チャールズ・ラム「煙突掃除人の讃」のロマンティシズム(鈴木栄三)
 12 「理想美に捧げる讃歌」における内観と自己啓発プラトニズムの受容と必然論(飛鷹敬治)
 13 パストラル・エレジーの様式性とシェリー―『アドネイス』を読む(山木聖史)
 14 文芸批評家としてのシェリー―「詩の擁護」における詩論(米田 ローレンス正和)
 15 キーツ「ロビン・フッド」における「アウトローの精神」(鎌田明子)
 16 自然の法―キーツ「ハイペリオン」のスペンサー的思想(矢向寛子)
 17 キーツ「イザベラ」における「シンプル」の追求と言葉への懐疑(田中由香)
 18 架空の対話―ランドーとイェイツと(土井雅之)
Ⅲ バーニーからグレイまで―イギリス小説を読む
 19 「ロンドン化」を通じたヒロインの改心―フランシス・バーニーの『エヴェリーナ』(久保陽子)
 20 『ゾフローヤ』の《変身》―アンジェラ・カーター「虎の花嫁」との比較(上野葉子)
 21 サッカリーのクリスマス―やさしい人のもの悲しくも心やわらぐ楽しみ(宇貫亮)
 22 ヴィクトリア朝の幽霊物語―クリスマスと光学技術(樫村真由)
 23 連載小説としてのトロロプ『マッケンジー嬢』(委文 光太郎)
 24 「物語」についての物語―コンラッドの語り手と聞き手(井上真理)
 25 歴史物語としての『プーク丘のパック』―キプリングのクラフト・アンド・カニングという名の戦略(宮尾 レイ子)
 26 ヴァージニア・ウルフの『灯台へ』再考(河口伸子)
 27 『灯台へ』を覆うくり返しのリズム―後期印象派絵画の美学(小室 龍之介)
 28 アラスター・グレイ『ラナーク』と北海石油(照屋由佳)
IV ジェイムズからシンガーまで─アメリカ小説を読む
 29 孤独なアフロディテ―ヘンリー・ジェイムズのフィランソロピー(山口志のぶ)
 30 ケイト・ショパンと敗戦後の南部―『目覚め』を読む(野口孝之)
 31 薄明のなかの法悦―「ひび割れ」エッセイ群をめぐって(山路雅也)
 32 見出した時を生き直す―シンガーのクロホマルナ(桑山孝子)
V イザベラ・バードと水村美苗―日本とは何か?
 33 未知なる日本を旅して―イザベラ・バード『日本奥地紀行』(芦川和也)
 34 グローバリゼーション、言語、文学―水村美苗の作品を通して (迫 桂)
VI 英語学と英語教育─英語の可能性
 35 アドホック概念―仕組みと可能性  (岡田聡宏・井門 亮)
 36 英語インタラクションと (ミス) コミュニケーション(神田みなみ)
あとがき 植月惠一郎
群島水曜会各回発表要旨/人名・著作索引/事項索引/ 執筆者紹介
A5判上製・790頁 本体価格10,000円 2012年3月刊 ISBN978-4-7553-0265-7



[英語学]                                          TOP↑このページトップへ

実践「コンピュータ英語学」-テキストデータベースの構築と分析
岡田 毅
[目次」
1 序論
2 データ収集
3 データベースの構築

4 自動タグ付与プログラム
5 データベースの分析
6 今後の展望と課題
[内容]
コンピュータを英語学研究の実際にどのように活用すべきか。研究目的に合致したコンピュータ処理はどのようなものか。文字認識からデータベースの構築・分析にいたる各種の手法を個人研究者のために英語学的見地から精緻に具体的に解説した先駆的研究書。
A5判・300頁 本体価格2,500円
1995年12月刊 ISBN4-7553-0206-4


英語の書記体系
ビビアン・クック 著 岡田 毅・石崎貴士 
[目次」
翻訳版へのまえがき/訳者まえがき
第1章 「書く」ということ
第2章 英語の話し言葉と書き言葉:その多面性
第3章 英語の綴りへのアプローチ
第4章 句読法と植字術
第5章 英語の書記体系を身につける
第6章 英語書記体系におけるバリエーション
参考文献/人名索引/事項索引
[内容]
第2言語習得理論、言語学研究の権威ビビアン・クック博士(ニューキャッスル大学)による,豊富で身近な用例を駆使した,英語の書き方(書記体系)に関する入門書でありながらも包括的な専門書The English Writing Systemの邦訳。
A5判・296頁 本体価格3,500円
2008年9月刊 ISBN978-4-7553-0238-1


[音声学]                                           TOP↑このページトップへ

A Study of Pedagogical Phonetics
[教育音声学の研究]         [英文  現在品切れです
東後勝明
[Contents」
Chapter 1:
A Retrospective Critique of English Intonation
Chapter 2: Aspects of Discourse Intonation in English
Chapter 3: The Pedagogical Exploitation of English Phonetics
Chapter 4: The Communicative Approach: theory and practice
[内容]
タイトル『教育音声学の研究』が示す通り, 音声学の知見を著者の体験に基き英語教育に生かした画期的な音声英語指導書。特に英語の音調研究に関しては歴史的変遷と語用論の視点からの分析,日英対照研究の視点から発音指導への示唆が明解な英語で詳説されている。
A5判上製・208頁 本体価格2,800円
1999年8月刊 ISBN4-7553-0212-9


[英語教育]

英語教育にスパイスを
上野尚美・浅野敏夫・伊東正男・東海林宏司・髙橋教雄・森住史・M. Patric Stephens・Rory S. Baskin・Mari Le Pavoux・Lindsay J. Robertson-Mashiko
[目次」
第1章:小学校英語活動における指導 
第2章:通訳訓練法を取り入れた指導 
第3章:データ収集・プレゼン技術を生かした指導 
第4章:語彙習得のプロセスとその指導 
第5章:映画を効果的に利用する英語の指導 
第6章:英語学習指導に必要な基礎知識
B5判・172頁 本体価格2,800円
2009年7月刊 ISBN978-4-7553-0248-0



英語における聖書の言葉
Jim D Batten・Harris G Ives・上野尚美・髙橋教雄
[目次」
Preface(はしがき)
Chapter I: A Simple Introduction to the Bible(聖書について)
Chapter II: Idioms from the Bible(聖書由来のイディオム)
Chapter III: The Bible and Popular Culture(聖書と大衆文化)
Appendix
B5判・169頁 本体価格2,000円
2015年3月刊 ISBN978-4-7553-0284-8


[その他]                                           TOP↑このページトップへ

山内の歩み-石川編-   現在品切
横溝 潔 著
[目次」
1 石川のあゆみ:
古代の石川/中世の石川/近世の石川/近代の石川
2 驚神社と石川の集落:驚神社/保木/平川/荏子田/船頭/稗田原/牛込/中村/下谷/嶮山・すすき野/石川から荏田へ
3 石川の石造物と民間信仰:庚申塔と庚申講/地蔵菩薩像/光明真言塔 など
4 現代の石川:屋号は単なる記号の一つか/屋敷の神様達はどこへ/石川の農業はどこへ/青葉なくして「青葉区」、“プラーザ”なくして「たまプラーザ」
[内容]
東急田園都市線の横浜市青葉区「たまプラーザ」を中心に、変貌した農村地域の古代から現代に至るまでの歴史と民俗を後世に伝える郷土史の労作。図版多数。
B5判・370頁 本体価格3,000
1996年11月刊 ISBN4-7553-0207-2 


都筑閑話
横溝 潔 著 都筑閑話
[内容]
月刊の『都筑閑話』平成15年度分(第1号から第12号)をまとめた。図版多数。
B5判・103頁 本体価格1,200円
2004年9月刊 ISBN4-7553-0225-0 


都筑閑話(2) 〔付〕特集 戦後60年
横溝 潔 著 都築閑話2
[内容]
月刊の『都筑閑話』平成16年度分(第13号から第23号)をまとめた。巻末に『特集 戦後60年』を掲載。図版多数。
B5判・127頁 本体価格1,300円
2005年11月刊 ISBN4-7553-0230-7 


都筑閑話(3) 〔付〕付:特集1:元石川町出土の渡来銭について 特集2:昭和20年代の私
横溝 潔 著 都築閑話3
[内容]
月刊の『都筑閑話』平成17年度分(第24号から第32号)をまとめた。巻末に『特集1:元石川町出土の渡来銭について 特集2:昭和20年代の私』を掲載。図版多数。
B5判・106頁 本体価格1,300円
2007年1月刊 ISBN978-4-7553-0232-9 


江と石川村 
横溝 潔 著
[内容]徳川幕府第二代将軍秀忠の正室であった江と現在のたまプラーザやあざみ野地区を中心とした横浜市と川崎市にまたがる旧石川村・旧荏田村・旧川和村・旧王禅寺村の歴史的な関係を具体的な資料をもとに詳述する。著者は自分の生地である現在の青葉区新石川で花卉園芸業を営む郷土史家。
[目次]
1. はじめに
2. 江のプロフィール
3. 江と化粧料
4. 由緒書
5. 江の死と盛大な葬儀
6. 発掘された江と秀忠
7. 増上寺領
8. 満願寺に遺る江達の位牌
9. 驚神社に遺る棟札の「天主征夷大将軍家光卿」と祭礼
10. 他地区に遺る江達徳川時代の名残
あとがき/ 引用・参考文献/協力者一覧
A5判・57頁 本体価格700円
2012年6月刊 ISBN978-4-7553-0267-1 


落穂を拾う 
髙橋雄四郎 著 落穂を拾う
[内容]英詩を講じて50年近くになる著者が、これまで折に触れて発表してきた、専門に関わるエッセイのほかに恩師や故郷の思い出、漢詩、古典、古代史などについての滋味あふれるエッセイを集める。著者は実践女子大学名誉教授、英詩研究会「デミタス」主宰。
四六判上製・250頁 本体価格1,800円
2012年9月刊 ISBN978-4-7553-0268-8 



道空間のポリフォニー
長田攻一・坂田正顕・千葉文夫 共編 道空間のポリフォニー
[目次」 
序 
第一部 道と社会・情報空間
1.道空間へのシステム論的アプローチ(坂田正顕) 2.道の情報文化論的アプローチ(片方善治) 3.コミュニティ形成と道空間ネットワーク(遠山茂樹) 4.道空間とメディア(河野昌広) 5.道空間と時間―遍路行程の細分化をめぐって(入江正勝) 6.〈つながる〉ことによる存在証明―1990年台の若者の友人関係とストリート・コミュニケーション(田所承己)
第二部 道空間の景観論的構造と経験
7.パースペクティヴとしての道空間(長田攻一) 8.移動の構造・移動の経験(鈴木無二) 9.道、移動、そして景観―視覚景観論を超えて(関 三雄) 10.響振する苦しみ―ある女性遍路に見る〈救い〉の構築プロセス(浅川泰宏) 
第三部 
11.ロードムーヴィーの考古学(千葉文夫) 12.交差空間とイギリスの道―六道の辻、ラウンド・アバウト、パブリックフットパス(坂田正顕)
特別寄稿
芭蕉・奥の細道の行程と景観(雲英末雄)
あとがき 執筆者紹介

A5判・356頁 本体価格3,500円
2007年8月刊 ISBN978-4-7553-0233-6