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書籍紹介
アメリカ文学・アメリカ文化
エミリ・ディキンスンの南北戦争
著者 | 金澤 淳子 |
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ディキンスンは動乱の時代からどれほどの影響を受けたのか,そしてどのように内なる思索へと踏み込んでいったのか。ディキンスンの「詩」の言葉を,その時代に置いて読むことにより,その詩の本質と新たな読みの可能性を探る。
判型・頁数 | A5判上製・234頁 |
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定価 | 本体3,000円+税 |
ISBN | 978-4-7553-0424-8 |
出版年月 | 2021年2月 |
目次
はじめに
第1章 「大佐」 ヒギンスンへ─南北戦争中の文通を読む
文通の始まり
「若き投稿者への手紙」と戦争
「斜めの場所」をめぐって
ディキンスンと「信仰」
死の淵からの帰還
詩人の立脚点
第2章 定期刊行物の戦争詩
北軍系新聞紙面のディキンスンの詩
ジュリア・ウォード・ハウの戦争詩
訃報を伝えるディキンスン
ディキンスンの「戦いの詩」
ルイザ・メイ・オルコットの『256病院点描』
第3章 「読者」に「送られた」詩
19 世紀アメリカ詩と雑誌
南北戦争期のふたつの詩群
「送られた 詩
第4章 「送られなかった」詩
「苦悩」 するディキンスン
フレイザー・スターンズに通じる詩
母と息子の詩
戦場の詩
つながる・つながらない─ディキンスンの両面性
第5章 戦争前の「戦いの詩」
戦争前の「戦いの詩」
『天路歴程』と報酬
ふたりのアマスト詩人
逆説の展開
言葉の力
戦争前夜のディキンスン
第6章 声なき者たちの声─ディキンスンと「殉教者たち」
ディキンスンとブラウン
政治を語るディキンスン
「殉教者」の歩み
「殉教詩人」の仕事
第7章 言葉の軌跡
「苦悩」の記録
戦争中のボストン滞在
詩の記録と回覧の変化
詩人の挑戦
結び
補遺 南北戦争とディキンスン関連先行研究
初出一覧/使用テクスト/引用・参考文献/邦文引用・文献/
謝辞/ディキンスン詩引用作品索引/索引/著者略歴